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[コラム] 太極旗部隊


10月9日、ハングルの日にも光化門(クァンファムン)で太極旗部隊が陣取ったそうだ。太極旗部隊、国の運命がかかった戦闘で国旗を掲げ、死も辞さない決死抗戦をする部隊」というニュアンスが漂っているが、実状は全く違う。朴槿惠(パク・クネ)-チェ・スンシルゲートを機に生まれた親朴系(親朴)、極右の老人部隊だ。

9日も、太極旗を手にした年寄りたちが、ハングルの日の行事のために光化門に来た若者に大声で叫んだそうだ。

「今、ハングルの日が重要なのか、国がこんなありさまなのに、そんなことをしても何の役にも立たない」

最近の青年たちが使う言葉の中でバランスが崩れたという意味のべルブンという言葉があるが、その言葉がピッタリな風景だ。鳥は左右の翼で飛ぶし、太極旗の模様は左右の調和を象徴しているが、太極旗を揺らす手は左の存在を認めようとしないからだ。

太極旗部隊は、太極旗が象徴している意味が何なのか知っているのか確認したくなる。太極旗に隠された宇宙の奥妙な道理の一片でも知りながら揺らしているのか気になるところだ。

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ここで太極旗に込められた意味を紹介しよう。
黒色で塗られた乾坤理坎や師卦まで説明すると、あまりにも難しく長くなるため、赤と青を象徴した丸のみ説明しよう。

円の中央を横切って半分に割ると描きやすいはずなのに、くねくねと複雑に描いた理由、ここにはどこまでが陽で、陰の終わりはどこなのか分からないという単純な真理が隠れている。

陽があふれると陰の気が立ち、陰があふれると陽が輝き始めるという理屈だ。(陽が強いと陰になり、陰が強いと陽になる)

だから、赤色をどこまで塗らなければならないのか、青色をどこで塗り終えるのか分からず、くねくねと描かれるようになったのだ。

太極旗の元の模様はもっと複雑だった。

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朝鮮から大韓帝国に変わり、王から皇帝に格上げされた(?)高宗(コジョン)がアメリカ人のデニーに下賜した太極旗だ。まるで陰は陽を抱いて、陽は陰を抱きしめているような感じがする。

もともと太極の模様には点が2つある。

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2つの点は純陽と純陰を意味するが、2つの点が定着した位置が微妙だ。
陽の点は陰が始まる所に、陰の点は陽が発現するところに位置している。

そうだ。太極はお互いに違う考えを持っている人を抱いて生きろという願いが込められた象徴だ。
国の主人、太極旗を手に持った百姓たちも互いに異なる人々だ。根の違う人々が成し遂げた社会、先祖が違う人が集まって国が調和して維持されるためには、お互いに違うことを認めるのが第一の課題だ。

国慶日に太極旗を門の前に差し出す手に、広場に集まって太極旗を揺さぶる人々の心に太極の意味が伝わってほしいと思う。私の中心にすでに他人がいることを意味している。

  • Lim, Chul
  • 入力 2019-10-10 00:00:00




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