『寄生虫(パラサイト)』…米の封切り館、1000館突破





映画『寄生虫(邦題『パラサイト』)』が世界的な話題を起こし、芸術の境地にまで上がった各国の「ポスター」が注目されている。上から仏・米・英の『寄生虫』ポスター

カンヌ映画祭大賞作『寄生虫(『パラサイト』)』が米国で奇異な逆走行(公開日から陽が経つほど上映館が増える現象)をしている。昨年10月に北米3館で上映を開始した『パラサイト』は、去る24日には1060館の映画館に上映範囲を拡大した。映画界ではオスカー賞の1部門以上の受賞が有力視されている 『パラサイト』が、韓国映画にコンベンション効果(特定イベント直後に関心度が大きくなる現象)を招くかに注目している。

31日、映画館入場券の売上げを集計するボックスオフィスモジョ(Box Office Mojo)によると、『パラサイト』は世界で約1億6146万ドル(1917億ウォン)のチケット収入を上げた。

既存の韓国映画の世界興行1位の作品『鳴梁(『バトル・オーシャン 海上決戦』)』が立てた1億3834万ドルの売上げを大きく超えた。 『パラサイト』のグローバルヒットは、米国での興行人気が大きな影響を及ぼした。昨年の10月11日、北米の3館で公開された『パラサイト』は、ポン・ジュノ監督のファン層である「ポンハイブ」に乗って上映館を急速に増やしていった。同年11月に603館に上映範囲を広げたことに続き、同月10日には現地での売上げを1131万ドルに高め、こめれまで『D-WARS ディー・ウォーズ』が保有している、韓国映画の北米最高の売上げ(1097万ドル)を上回った。

徐々に消えていきつつあった『パラサイト』の北米ブームに再び火をつけたのはゴールデングローブ賞だ。 1月6日(現地時間)、『パラサイト』はゴールデングローブ賞で韓国映画初の外国語映画賞を受賞した後に上映館が増え、現在は1060館に達する。北米の売上げは約3157万ドルで、歴代北米封切り外国語映画の中で7位にランクされている。

映画界では2月に開かれるアカデミー(オスカー)授賞式の結果によっては、『パラサイト』のヒットはさらに弾みを受けるものと観測する。韓国映画は依然として米国での認知度は低い状態だが、『パラサイト』がオスカー賞を受賞して名声を得たら、映画マニアを超えて全米にブームを引き起こす可能性があるという解釈だ。

映画評論家のキム・ヒョジョン氏は「現在、ネットフリックスをはじめとする多くの企業がオスカー賞のプロモーションに巨大な資金を投入する理由は、最終的に興行成績にある」とし、「オスカー賞候補に指名されただけでもマーケティングポイントとすることができるので、 『パラサイト』は少なくとも一部門だけを受賞しても北米ではいま現在以上の追加売上げを期待できるだろう」と予想した。

オスカー賞の授賞式は2月9日に米国ロサンゼルス(LA)のドルビー・シアターで開催され、『パラサイト』は作品賞、監督賞、脚本賞、美術賞、編集賞、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)など6部門にノミネートされている。現地メディアは『パラサイト』が国際映画賞をはじめ、1~2つの部門で受賞するだろうと観測している。

特に『パラサイト』は最近、米国映画俳優組合(SAG/スクリーンアクターズギルド)で最高の栄誉「アウトスタンディングパフォーマンスバイキャスト・イン・モーション・ピクチャー(アンサンブル賞)」を受賞したことで、オスカー受賞の可能性をいっそう高めたという評価だ。 SAGは受賞選定でオスカー賞を主管する米国映画芸術科学アカデミーと類似した趣向を示している。

『パラサイト』の版権を購入した205カ国のうち、まだ封切りしていない地域が多い点も売上げ記録に肯定的な展望を加える。 CJ ENMによると、『パラサイト』は現在までに50カ国で上映され、31日にノルウェー、フィンランド、インドで公開される。オスカー賞の授賞式を二日後に控えた7日に、世界5位の映画市場(2018年基準)である英国の映画館にもかかる。

韓国との関係が梗塞した日本でも善戦している。日本の興行通信社によると、10日に現地で封切りになった 『パラサイト』はボックスオフィス5位で出発したが、先週末は4位に一階段上がった。日本の配給会社のビターズエンドは、日本国内の売上げが10億円(約108億ウォン)を突破したと発表した。ヤフージャパンの「話題の作品」では先週(1月16~22日)1位になったりした。このランキングは人々がレビューやコメントをたくさん残した作品の順に作成される。

映画界では『パラサイト』が韓国映画全般に対する関心を増幅させる「コンベンション効果」を生むものと見ている。

評論家のキム・ヒョジョン氏は、「米国ではそもそも『パラサイト』を通じて韓国映画を初めて見た人が多い」とし、「オスカーの受賞で韓国映画全般に対する選好度が大きくなるだろう」と予測した。

映画評論家のチョン・チャンイル氏は「『パラサイト』は北米で歴代公開された外国語映画の中で、現地興行2位の『人生は美しい』が立てた5700万ドルの記録はこえるだろう」とし、「『パラサイト』による国民が抱くことになった自負心までを考慮すると、経済的効果は兆単位と見なければならない」と強調した。大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は、「韓国映画の需要が増え、外国企業とのコラボレーションが増加するだろう」とした。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-31 17:04:10