チャシクロン(子息論):자식론

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解説 ハングル:자식론

ハングル発音:チャシクロン

意味:子どもの出来に階級をつけること、漢字では「子息論」

解説:スプーン論(自分が生れた環境や境遇を金銀銅、そして土のスプーンに例えること)に対抗するために登場した子どもの分類法。階級社会を主張するスプーン論に対抗する、40代や50代の中高年世代の反撃だと見る視点もある。

韓国社会で成功するには、まず最初に良い両親のもとに生れなくてはいけないというのがスプーン論だとすれば、子どもの出来が良くあってこそ親も良い暮らしをするという意味だと見れば良い。

「金のスプーンを口にくわえて生まれた」という俗談になぞらえて、金のスプーン、銀のスプーン、土のスプーン、糞のスプーンなどのスプーン論が登場したことに対応して、子どもを金の子息、銀の子息に分類する。

子息論は11月初め、オンラインコミュニティに投稿されたものが発端とされており、スプーン論が韓国社会の階級化を批判していることと比べて、子息論は個人の努力を強調する側面が強い。

発端となった投稿では、子どもを金の子息、銀の子息、土の子息に分類しており、金の子息の代表的な人物として、サッカー選手のパク・チソン、フィギュアスケート選手のキム・ヨナ、俳優パク・シネを挙げた。

銀の子息は、苦しい環境でも、名門大学に入学したり、大企業に合格した子ども、または創業に成功して金銭的余裕を持った子どもだ。少なくとも親に心配をかけたり迷惑をかけず、お金を貰うために手を差し出したりはしない。

土の子息は問題ばかり起こして迷惑をかける学生や、就職する考えもなく部屋の隅やPC部屋(ネットカフェ)に閉じこもって暮らす子どものことだ。

子息論が登場した後、保守言論はこれを40代と50代の反撃というタイトルで報道しており、ある放送では子息論についての企画取材の番組の最後に、出演者の一人が「最近の世代、ぴったり3発だけ叩かれて欲しい」と発言したりもした。

子息論が正しい分類なのは定かではない。韓国語に「小川から龍が飛ぶ」という言葉があるように、金の子息として分類される人々は、ごく一部に過ぎないからだ。名門大に入る秀才やベンチャー起業家として成功する確率も低いことから銀の子息になる人も結局は少数に過ぎない。

誰もが金の子息、銀の子息になる可能性が開かれていてこそ、金の子息、銀の子息、土の子息の分類が説得力を持つようになる。いくら努力しても、韓国社会の階級化、階層化のために機会が与えられないことから出てきたスプーン論に子息論で対抗すること自体がスプーン論の名分を強化しているようなものだという意見もある。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-12-14 00:00:00

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