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現代自、次世代電池の開発に支障…米国では欠陥問題


  • 現代自、次世代電池の開発に支障…米国では欠陥問題

現代自動車は2025年からジェネシスのすべて新車を電気自動車や水素電気自動車(水素燃料電気自動車)だけで出荷する計画を多少遅らせる見通しだ。水素電気自動車の開発日程に、支障が起きたからだ。

現代自動車は水素電気自動車「NEXO(ネッソ)」に第2世代燃料電池を搭載しているが、第2世代よりも体積を減らして出力は高められた次世代(第3世代)燃料電池を搭載した水素電気自動車を2025年に出荷する計画だった。

しかし28日の自動車業界によると、第3世代燃料電池の開発作業が期待していたほど速度を出せずにいる。現代自動車が2023年まで開発を完了することにした第3世代水素燃料電池システムに、内部的な技術問題が発生したと関連業界は伝えた。

次世代水素燃料電池の核心は、その中に収められる薄い「メンブレン膜」だ。これは水素イオンが通過する膜で、水素と酸素の間の化学反応を通じて電気を発生させる上で重要な役割を果たす。この膜自体があまりにも薄くて従来の1・2世代燃料電池は耐久性が弱く、このことから現代自動車は第3世代電池でこれを大幅に改善しようとしたが、最近ここに欠陥が発生したものと見られる。現代自動車グループの一部系列会社など複数の関係者も「該当の膜の耐久性問題をまだ解決していないと聞いている」とし、「この問題の改善には少ない時間がかかるだろうと予想する」と伝えた。

現代自動車グループは最近、年末人事を断行し、現代自動車研究開発本部のパク・チョングク副本部長(社長)を本部長に昇格させた。その直前にパク社長は新設された水素事業総括責任者に選任され、これまで水素燃料電池事業部を導いてきたキム・セフン副社長は技術開発側だけ任せることにし、パク社長の下で水素燃料電池開発センター長として発令された。あわせて、年末人事を通じて専務から昇進したイム・テウォン副社長が、水素関連の事業戦略と運営を担当する水素燃料電池事業部長を務めることになった。自動車業界は現代自動車の今回の組織改編そのものが、燃料電池の開発に問題点があって断行したと把握している。

より大きな問題は、2023年の第3世代燃料電池の開発に支障が発生した場合、2025年のジェネシス水素電気自動車の新車を出荷する際に支障をきたすという点だ。ある業界関係者は「現代自動車内部で、水素燃料電池の技術力の問題がきちんと報告されていないのではないかという話も出ている」とした。

しかし現代自動車側は次世代燃料電池の開発日程には問題がなく、ジェネシスの水素電気自動車の新車出荷も変更なしに進行すると強調した。現代自動車の関係者は「昨年11月に水素組織改編を断行したのも、該当の事業部の地位を上げようとする次元だった」とし、「研究開発の過程での中間評価結果が当初の目標に満たず、研究開発日程と方向性を再確立することはこれまででも随時発生する事案」だと語った。

■ 米国でエンジン欠陥問題

外国では現代・キア自動車のエンジン欠陥問題まで飛び出した。この日のロイターなどの外信によると、米国道路交通安全局(NHTSA)は現代・キア自動車のエンジン欠陥による火災と関連して技術分析に着手した。調査対象は2011~2016年式の現代自動車のソナタとエラントラ、キア自動車のソレントとオプティマそしてソウルなどの300万台以上に達する。

該当の車両には、シータ2 GDI、シータ1 MPI、シータ1 MPIハイブリッドなどのエンジンが搭載された。 NHTSAは161件のエンジン火災関連の苦情を受けた。この中にはすでにリコール措置を終えた車両も含まれていることが分かった。 NHTSAは現代・キア自動車が過去に実施したリコールが充分な車両を対象に実施されたのかも総合的に評価するという方針だ。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者/イ・セハ記者
  • 入力 2021-12-28 22:41:49




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