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ルノーサムスン釜山工場から日産「ローグ」北米初輸出 地域経済にも貢献

ルノー・日産・ルノーサムスン、三角協力構図を完成 

  • ルノーサムスン釜山工場から日産「ローグ」北米初輸出 地域経済にも貢献
  • < 26日、日産「ローグ」が釜山新港湾で北米輸出のために船積みされている >

26日午前、釜山新港湾。

巨大な規模を誇る自動車運搬船「サルビアエース(4万2400トン)」の中にコンパクト・スポーツユーティリティビークル(SUV)の日産「ローグ」が一台二台と船積みされていた。野積場には約700台のローグが船積みを待っており、大規模な駐車場を彷彿とさせた。ルノーサムスンのフランソワ・プロボ社長は感無量の目で、船積みされるローグから目を離さなかった。ルノーサムスン釜山工場で日産車を生産することにしてから2年、初めて北米に輸出するために船積みされているからだ。

この日船積みされたローグは日本の横浜港を経て、来月21日に米国ロサンゼルス港に到着し、現地ディーラーに引き渡される。9月末までに北米に輸出されるローグの総出荷台数は4000台で、10月から北米市場で販売開始される。ルノーサムスンは今回の船積みを皮切りに、釜山工場で年間8万台のローグを生産し、2019年までに北米地域へ輸出する予定だ。この日の船積み式にはジル・ノーマン ルノーアジア太平洋地域統括副会長、ピエール・ロアン日産北米地域製品企画部門担当副社長、チョン・ギリョン釜山市副市長と協力社の代表など100人余りが参加した。プロボ社長は、「今回のローグの輸出は、ルノー・日産・ルノーサムスン3社のウィン・ウィン・ウィン」と強調した。

▶「ローグのプラットフォームを共有するQM5」後継モデルの開発

ルノーサムスン釜山工場は、かつて年間29万台まで車両を生産したが、最近の国内販売の不振により年間生産量は10万台まで落ちたていた。ルノーサムスンはこのような遊休設備の問題を、日産ローグの生産を通じて一気に解決した。今年の釜山工場の年間生産量は15万5000台で、来年はローグ生産のおかげで19万台まで上がる。

一方、米国販売用ローグの生産を担当していた日産の米国スマーナ工場は、最近の現地販売が好調で稼働率がほぼ限界に達したために、追加生産能力の確保が必須だったとロアン副社長が明らかにした。ルノーサムスンはローグの生産のおかげで、今後の新車開発にもより有利になった。ノールマン副会長は、「ルノーサムスンの人気SUV QM5の後継モデルは、現在のローグのプラットフォームを共有することになるだろう」とし、「ルノーサムスンは今後、ルノー・グループ内のアジアのハブとしての牽引車の役割を主導する」と語った。ローグ生産は地域経済にも寄与した。ローグの部品国産化は約70%で、国内87社の部品サプライヤーに5年間で3兆1000億ウォンの売上げ増加につながる。

ルノーサムスン釜山工場もローグ生産でひとしきり高揚した雰囲気だった。この日、工場の天井には「DSTR2.1 われわれはできた」というバナーが大きくかかった。DSTRは生産効率を意味するもので、2.1という数字はルノー日産アライアンスの工場全体でトップレベルの効率性を意味する。

ルノーサムスン釜山工場のイ・ヘヂン組立工場担当常務は、「われわれの競争相手は現代自動車ではなく、ルノー日産アライアンスの全工場」とし、「2016年までにルノー日産アライアンスの、全世界の工場の中で3位以内に入ることが目標」と抱負を明らかにした。釜山工場では1日平均230台、最大450台のローグを製造する。
  • 毎日経済_釜山=ユン・ウォンソプ記者/写真提供=ルノーサムスン | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-26 15:41:50




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