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数字経済 > 企業 > 韓ビバ・リパブリカ社、3千億の投資誘致を推進
簡単決済アプリ「トス(toss)」で知られるビバ・リパブリカ(Viva Republica)社が投資誘致に再び乗り出す。トス証券の競争力を強化するための動きとして解釈される。 18日の投資銀行(IB)業界によると最近、ビバ・リパブリカは投資誘致に乗り出すためにバンク・オブ・アメリカ(BoA)とメリルリンチを主幹事に選定した。誘致目標規模は約3000億ウォン前後と見られる。参加を希望する投資家が多くなると、投資規模が大きくなる可能性も開けてある。市場関係者は「昨年まではJPモルガンと投資誘致作業を検討したが、最近は主幹事を交換した」とし、「グローバルなベンチャーキャピタルを中心に投資参加を考えている雰囲気だ」と語った。 ビバ・リパブリカは誘致資金をトス証券に重点的に投入する計画だ。トス証券は去る3月、モバイル取引きシステム(MTS)をオープンした後、集客に積極的に乗り出しているところだ。先月は「1株プレゼントイベント」を行って、5日間で170万の新規口座開設を引き出すこともした。トス証券は18日、来る20日まで、初めて口座を開設する客に株式1株を支給する「1株プレゼント」の第2次イベントを開くと明らかにした。去る2月に公式に発足したトス証券は、モバイル取引システムの出荷1ヶ月めにあたる先月16日に株式口座200万を達成した。 市場シェアを高める過程で、運営資金が必要な状況だ。トス証券は資本金320億ウォンから出発したが、数回の増資を経て570億ウォン(第1四半期)にまで増えた。市場ではトス証券が継続して規模を大きくして行くだろうという展望が支配的だ。 ビバ・リパブリカは今回の投資誘致で、5兆ウォン以上の価値を認められることを望んでいる。売上高が急増しただけでなく、営業赤字幅も減ったからだ。連結財務諸表基準での2020年の売上げは3898億ウォンで、前年度比で約3.3倍も増加した。営業損失も1154億ウォンから725億ウォンに、37.1%ほど減少した。ビバ・リパブリカは昨年8月、中セコイア・キャピタル・チャイナ(Sequoia Capital China)、米クライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)、米アルトス・ベンチャーズ(Altos Ventures)などから2060億ウォンを誘致し、3兆1000億ウォン水準の企業価値(株式100%基準)を認められたことがある。 ビバ・リパブリカはモバイル金融サービス「トス」で知られるスタートアップだ。アプリ運営会社をこえて、総合金融プラットフォーム企業に跳躍するために積極的に動いている。保険(トス・インシュアランス)と証券(トス証券)や電子決済代行(トス・ペイメンツ)など、さまざまな分野に拡張していることもこのような脈絡からだ。 2019年にインターネット専門銀行(ネット銀行)の予備認可を受けただけに、年内には銀行業務も本格的に開始する予定だ。金融委員会は来月の定例会でトスバンクの本認可案件を上程することに先だって、いまは詰めの点検中だ。 別の市場関係者は「ビバ・リパブリカの成長モデルは、フィンテックに土台を置いた金融グループ」だとし、「公募の過程でプラットフォームの価値を重点的に掲げるしかないだろう」と語った。トスは今回の投資誘致と関連し、公式の回答を出さなかった。
毎日経済 | カン・ウソク記者 | (C) mk.co.kr
入力 2021-05-18 19:33:26