トップ > エンタメ > 韓国ドラマ > 「浪漫ドクターキム・サブ」8話、「ヒポクラテスの誓い」を再解釈した「反転医療ドラマ」

「浪漫ドクターキム・サブ」8話、「ヒポクラテスの誓い」を再解釈した「反転医療ドラマ」

「浪漫ドクターキム・サブ」8話 

▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

  • 「浪漫ドクターキム・サブ」8話、「ヒポクラテスの誓い」を再解釈した「反転医療ドラマ」
SBS月火ドラマ『浪漫ドクターキム・サブ』が、医師として本分を強調した『ヒポクラテスの誓い』を絶妙に再解釈し、絶え間ない反転を続けた。

去る29日の8話で、脊椎に刃が刺さった刺傷患者の手術をしている途中、組織暴力団と推定される1人の男が鎌を持って手術室に乱入し、ユン・ソジョン(ソ・ヒョンジン扮)を人質にとり、キム・サブ(ハン・ソッキュ扮)に手術の中断を要求した。

手術を中断しなければユン・ソジョンを殺すと脅す人質犯(イ・チョルミン扮)と、手術中断はありえないことだと最後まで立ち向かうキム・サブ、その間でユン・ソジョンを不安そうに見つめるカン・ドンジュ(ユ・ヨンソク扮)が三角構図を形成しして張り詰めた緊張感を高めた。

組織暴力団間のケンカと推測されていた状況は、スーツにシャツまでブラックで合わせて組織暴力団だという確信が持てるようにした人質犯が、性犯罪被害者の家族の家長だという事実が明らかになり、最初の反転が繰り広げられた。

自身が配達の仕事で遅く帰宅した日、第二子を妊娠した妻と11歳の娘が性的暴行に遭い、妻は流産して子どもは一生抱えていかなければならない病気になったと鬱憤を吐く彼は、脅迫を皮切りに後には頼むように性的暴行犯を生かしてはならないと訴えた。

キム・サブは、「そちらの事情は胸が痛いが、私はこの患者を諦められません。私にそんな権限がありません。私は判事でも裁判官でもない。だから罪の代償を受けるにせよ、罰を与えるにせよ私の手術がずべて終わってからそうしてください」と言い、手術を強行し、これに怒りを現わす人質犯に「私は私の仕事をして、あなたはあなたの仕事をしろという意味だ」と強硬に対応した。

ここで2つ目の謎の反転が投げられた。キム・サブと長い間一緒にしてきた看護婦長オ・ミョンシム(チン・ギョン扮)は、脊椎に刺さった刃を除去した後、しばらく停止するキム・サブの行動に疑懼の念を明らかにし、意味深な余韻を残した。

手術が終わって事件が整理された後、回復室に横たわっている患者を眺めながら投げた「これでいい」というキム・サブの言葉は、手術室で『ヒポクラテスの誓い』を最後まで守ったのか、それとも医師としてできる最善の膺懲を選択したのか、疑問として残った。

『浪漫ドクターキム・サブ』は、演技する俳優たちさえも没入が容易ではないと思われるヒューマニティでいっぱいに満たしたエピソードを明敏な演技で淀みなく表現した。

最後まで中心を失わないハン・ソッキュの理性と、危険な中でも人質犯の事情と負傷した手を見て恐怖から痛ましさに変わるソ・ヒョンジンの表情、緊迫した状況でひとえにソ・ヒョンジンしか見えないユ・ヨンソクの不安な視線は、完璧な和を成した。

また、映画やドラマを通じてチンピラ役割をも務めてきた悪役の中の悪役イ・チョルミンは、強引だと言える状況を真正性のある事由で反転を引き出した。チンピラのように病院をうろつき、手術室でもの悲しい家長の姿を率直に描き出し、没入度を高めた。

『浪漫ドクターキム・サブ』の反転連続エピソードは終わらなかった。8話末尾に医師資格の剥奪危機に瀕しているユン・ソジョンと、医師としてすべての職務停止処分を受けたキム・サブの救援投手として新会長を登場させたカン・ドンジュの機知は、ギャングスターと武侠を行き来する独特の色彩の医学ドラマがどこにまで続くか、関心を高めた。
  • シックニュース ハン・スクイン記者 / 写真=SBS放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-30 10:59:00




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア