A. | バスケットボールのコートを走り回っていた芸能人(下) 全盛期時代、ヒョン・ジュヨプのプレーは相手チームには恐怖を感じさせるほどでした。ダンクシュートでバックボードのガラスを壊す怪力に競技場を訪れたファンはもちろん、テレビで試合を見ていた視聴者も開いた口が塞がりませんでした。 選手生活を辞めた後、しばらく消息がなかったですが2014年MBC『スポーツプラス』の解説者として復帰しました。この時からMBC『無限挑戦』、KBS『僕らの町の芸体能』、SBS『チャギヤ-百年の客』と『ランニングマン』、『ジャングルの法則』など数多くのバラエティ番組にゲストとして顔を出しました。2021年1月にはMBCパイロット番組『出前?とりあえず注文して!』の進行を引き受けたりもしました。 あまりにも大食いなので、食レポ番組の司会者としては最適です。ヒョン・ジュヨプの食べっぷりを見ると本当にすごいです。『One Night Food Trip』で1泊2日の間、40人前を平らげ回転寿司店では50皿を食べる食レポの真髄を見せてくれたりもしました。特に一般の人々が片手にサンチュ(レタス)やゴマの葉を持って肉などを乗せて包んで食べるのとは違って、サンチュを半分口にくわえたままそのまま肉を載せて食べる珍しい癖も公開されました。 様々なバラエティ番組で縦横無尽に活躍しましたが、最近は人気がやや下火になったようです。2021年3月、ヒョン・ジュヨプの後輩と名乗る人が中学時代に校内暴力を受けたと暴露したからです。ヒョン・ジュヨプ本人はもちろん、同窓や後輩たちが「事実無根」と相次いで反論し状況はヒョン・ジュヨプに有利な方向に変わりましたが、飲酒運転で在宅起訴され放送で見せた「偉そうな態度」に注目が集まり打撃を受けたのは事実です。 ソク・ジュイルの現役生活は一言で不運でした。高校時代、嘱望されるフォワードだったので、いくつかの大学でスカウトしましたが、彼は父親の母校である延世(ヨンセ)大学を選択しました。 しかし、延世大学には綺羅星のような先輩があふれていました。後にソ・ジャンフンまで入って来て立場はさらに狭くなりました。プロ球団に入っても、わずか4シーズンを走り選手生活をやめなければなりませんでした。 引退後、母校の延世大学バスケットボール部コーチとして指導者生活を始め、2005年に監督代行に昇格した初年度、チームをバスケットボール大会優勝に導きましたが選手を殴る過ちを犯したため直ちに監督職から退くことになります。その年、乳がんの診断を受けた義母看護のために家族全員を連れて米国に行って義母のの病気の世話をしたそうです。真心が通じたのか義母が全快しましたが、続いて義父が前立腺がんにかかって、もう一度1年間米国生活をしたことがあります。 義父母に対する親孝行のおかげでしょうか、ソク・ジュイルは一歩遅れて自分の生まれもった素質を発見します。KBS『僕らの町の芸体能』という番組を通じてです。2013年、この番組に出演した彼は自分の守備方式である「トンケ(野良犬)」というコンセプトで守備する技がバラエティで光を放つことになります。 バスケットボールとは程遠いカン・ホドンにこの技を教えた後、自分がそのままやられてしまうソク・ジュイルの姿が笑いのポイントです。この技のポイントは密着マークですが、身長は似ていて力の面でずば抜けて強いカン・ホドンにくっつかれると、まともに力を使うことができません。わざと笑わせようとしなくても自然に笑いを与えるようになるので、ソク・ジュイルがまともに技術を駆使したわけです。 |