A. | 宋(ソン)ライン ラインの話をする前にコメディアン、そして企画者のソン・ウニ(宋恩伊)を紹介するのが先でしょう。 イ・ヨンジャ、パク・ミソン、キム・スクなどはソン・ウニとともに女性MCのトップクラスに分類されますが、ソン・ウニは彼女たちにはない企画力が目立つ人物です。コンテンツ制作会社「コンテンツラップ秘宝(VIVO)」と芸能プロダクション「Media Lab SISO」の2社の代表でもあります。 ソン・ウニは1993年にKBSコメディアンに特別採用され154センチの小柄な女性が芸能界入りしてからもう四半世紀になります。 実際、透き通った美声に歌唱力も優れている方です。歌に対する知識もとても豊富で『私は歌手だ』ではタイトルを見ただけで歌が自動的に流れ「ジュークボックス」というニックネームを得たりもしました。 特技は歌手イ・ソニとユン・ボクヒ(尹福熙)の模唱です。声量が劣るだけで、ほとんどそっくりに聞こえるほどです。 コメディアン出身なので話が上手なのは当然でMCとしての進行能力も優れています。2009年にKBSで放送されたバラエティ番組『青春不敗』は少女時代のサニーやセクシー歌手ヒョナなどエースの出演陣が辞任して不振に陥ったためソン・ウニが緊急投入されましたが、初出演の放送分から乱雑だった番組を安定化させた底力を発揮したりもしました。 ソン・ウニの真価は企画力で発揮されます。 KBSコメディアンとしてデビューした初期からアイデアバンクとして噂が広がり番組を組む役割を担いました。先輩たちも彼女が組んだコーナーに自分が割り込もうと、それとなく圧力を加えたと言われていますが、その1人がソウル芸術大学の同期でありKBSに入社した先輩でもあるユ・ジェソクです。 ユ・ジェソク:おい、ソン・ウニ! ソン・ウニ:はい、先輩。 ユ・ジェソク:お前、今回の番組コーナーもお前が考えるのか? ソン・ウニ:え?はい、そうです。 ユ・ジェソク:僕の役割は?僕の役割はないの?お前はよく僕だけを抜かす。 ソン・ウニ:いや、先輩の役割は…、これは女性たちが出る…。 ユ・ジェソク:僕の役割も入れて構成を組んでくれ。決まってから話してくれよ。 ソン・ウニ:あ、はい。 1990年代初めには珍しい自家用車を持っていたユ・ジェソクは会議が終わった後、後輩を車に乗せて家に送ってあげましたが、別れる際に一言、言いました。 「明日、アイデアをたくさん考えてきて。僕を中心に!」 ソン・ウニの企画力が功を奏したのは親友のキム・スクと共に進行を担ったポッドキャスト『ソン・ウニがキム・スクの秘密保障(秘保)』です。 『秘保』の企画はキム・スクの悔しさと彼女の悩みから生まれました。キム・スクは当時、活動があまり多くなかったですが、某放送からオファーが入って喜び収録前日に突然、クビになってしまいました。悔しさのあまりソン・ウニを抱きしめて気持ちを伝えました。ソン・ウニは答えました。 「じゃあクビにならないように私たちが直接、番組を作ろう」 放送初期は「これがうまくいくのか?」と半信半疑でしたが、2人の落語や悩み相談がうまくいったのか、2話で「iPhoneポッドキャスト」3位にランクインしました。すぐに有料広告も貼られました。公開放送もたまにやりますが、前売り予約が必要な放送は5分で売り切れるそうです。 『秘保』にはかなり多くの芸能人が通話ゲストとして出演しています。性少数者の悩みに心のこもった助言をしてくれるホン・ソクチョン(洪錫天)、痔の悩みに助言してくれたイ・ギョンシル(李敬実)、結婚前の純潔について自分の意見を明らかにしたソロ歌手ビョル(キム・ゴウン)、アナコンダより男性に多く噛まれたという女優チョン・ジョンア、外国人を招待した時どうすればいいかを教えてくれる藤田小百合、最初から『秘保』の英語諮問委員となったSBSアナウンサーキム・ジュウなどなど…. そして、彼らの中の何人かはソンラインのメンバーです。 |