A. | ずいぶん昔、日本のテレビで放映された「殺意を生む騒音」というアニメがありました。東大の法学部を二度も落ちた21歳の青年、鈴木が「必ず合格してやる」と言って東京のマンションで一人暮らしをすることになりますが、上の階から聞こえる子供による騒音のせいで弁護士の夢は消えました。
本当に上下階の騒音で殺人まで犯すのでしょうか? 日本の場合はよく分かりませんが、韓国ではあまり起こりませんが忘れる頃になれば起こります。 2010年3月には大邱(テグ)と南楊州市(ナミャンジュシ)で上下階の騒音による殺人事件が発生し翌年の2011年にはソウル恩平区(ウンピョング)で40代の女性が殺害されました。 2013年には、旧正月に両親の家を訪れた30代の兄弟が、うるさいと抗議した1階の男性と口論になり凶器で刺されて死亡する惨劇が発生しました。 2015年にはソウル舍堂洞(サダンドン)の多世帯住宅で町内会が開かれた2階の家主が騒音問題を問いに来た1階の男性をナイフで刺して死亡させました。町内会に参加した1階の男性の60代の母親も刺されて重体になりました。 殺人までいかなくても刃物で刺した事件はかなり多いです。たまに、腹立ちまぎれに火をつけたりもします。 2015年9月、慶尚北道(キョンサンブクド)安東(アンドン)のあるマンションで4階に住んでいた住民がLPガスを爆破する事件を起こしました。 2016年には京畿道(キョンギド)河南市(ハナムシ)のマンション、2017年にはソウル蘆原区(ノウォング)で上下階の騒音による争いが殺人事件に飛び火し、2021年9月には全羅南道(チョルラナムド)麗水(ヨス)のあるマンションで下の階に住む30代の男性が上の階の住民と争って所持していた登山用ナイフを振り回し40代の夫婦を殺害しました。 下の階の男は通報を受けて出動した警察官に自分が人を殺したと自首したそうです。事件が発生する10日前、警察に上下階の騒音問題を通報したことがあるそうです、警察の関係者は「正式に通報すれば調査に乗り出す」と言っていましたが、通報はしなかったということです。 騒音のせいで殺意まで感じると言いながら、どうして正式に通報しなかったのでしょうか? この疑問点については次回で見ていくことにしましょう。 |