A. | 豚にしか食べさせない食べ物、クルクリ粥は米軍部隊の近くの料理店や路地の粗末な料理店で売られたりもしました。 怪食というより貧しかった時代の悲しい歴史です。クルクリ粥の痛ましい歴史は21世紀にも再演されました。ソウルの江北(カンブク)のある保育園では、魚の骨や爪楊枝まで交ぜた残飯を煮込んで「栄養粥」と言って子どもたちに食べさせたことが摘発されたのです。子どもたちが腸炎や皮膚病、水イボなどの疾病に苦しめられ咎められた保育士たちが良心宣言をしたことで明らかになりましたが、院長は良心宣言をした教師たちをすべて解雇しました。 怪食の中には人の命を脅かす料理もあります。 とても辛い食べ物が代表的です。たまに辛い食べ物を好んで食べるというプライドを持った人々もいますが、辛い唐辛子をコチュジャンにつけて食べながら周りの人々の顔色を伺ったりします。 「あら、あんな辛い物を!」驚いて感嘆してほしいのです。 イギリス、スコットランドのオルドウィッチカフェ(Aldwych Café)では「悪魔の息遣い」(Respiro Del Diablo)というアイスクリームを売る時は顧客の同意書まで受け取るそうです。 辛い料理の代名詞の1つとされるプルダック炒め麺も危険なのは同じです。 辛いだけでなく食べると胃が痛むこともあります。空腹で食べたら胸焼けがするでしょう。そのため、空腹時にはおにぎりやチーズ、ツナ缶、牛乳といった辛さを中和してくれるものと一緒に食べるとよいでしょう。お酒は絶対にダメです。飲酒と共に食べると、おそらく内臓器官が戦場に変わるでしょう。コーラやサイダーなどの炭酸飲料も禁物です。ただでさえ敏感になっている口腔粘膜を刺激し辛さによる痛みが頂点に達します。 フグの卵や毒キノコなど毒味がある食べ物も怪食を楽しむ人を誘惑します。 日本ではフグの卵を塩と麹に1~2年間漬けて毒を取り除いた「ふぐ子糠漬け」という料理があると聞きましたが、韓国でフグの卵が大好きな人が食べるフグの卵は生です。微量を食べればバイアグラのような効果があるからだと信じているからです。 昔のことですが、釜山(プサン)のある大金持ちは行きつけのフグ料理人がくれるフグの卵を頻繁に食べていましたが、ある日は量が多かったのか、食べるやいなや病院に直行したといいます。奇跡的に生き残った後もフグの卵に対する未練を捨てられなかったという話も伝わっています。 毒キノコの一部は特定の料理をすると毒も抜け味も絶品で精力にもピッタリといううわさが流れていて食べる人がたまにいます。 精力に良い食べ物を探し回る人々は、これに満足せずシカやヘビの皮も拒みません。死んだ後で食べるのではなく生きているヘビやシカにストローを差して吸ってしまいます。 |