A. | 結婚した後、ブラウン管を離れていたキム・テヒが、なぜよりによって幽霊として復帰したのでしょう。 5年ぶりにお茶の間劇場に姿を見せたキム・テヒが選んだ作品は、幽霊チャ・ユリに扮した『ハイバイ、ママ!』(tvN 2020.2~4)です。 きれいな姿のまま、ある日突然転生した幽霊です。 恨みのこもった幽霊もいないです。ただ普通に知人のそばに留まりたがる叔父の幽霊、母の幽霊、赤ちゃんの幽霊がいるだけです。幽霊の世界も自由になったのか転生する幽霊は転生し、そうでない幽霊は現世に残っています。幽霊の自由です。 幽霊が登場する韓国ドラマでこのような設定は少し異例のことです。tvNのドラマに出てくる幽霊は人間よりもっと人間的な伝統を受け継いでいるのかもしれません。 2015年、パク・ボヨン主演の『ああ、私の幽霊さま』の主人公ボンソンにくっついた幽霊は不埒で淫蕩な処女の幽霊です。 男の調理師たちがシャワーを浴びる場面を盗み見たり、お風呂に入ってきたシェフのアソコを注視して「大丈夫、誰がこんなこと気にするの?ファイト!」と叫んだり、お酒を飲んで無条件モーテルに行こうと駄々をこねたりもします。 実はtvNは幽霊の話で、かなり楽しんでます。 『ハイバイ、ママ!』に先立ち、2019年7月から9月まで放送された『ホテル デルーナ~月明かりの恋人~』は、最高12%の視聴率を記録しました。 ソウル市内の中心部にある古びたホテル。しかし、流浪している幽霊たちには華麗な外観が現われて最高のサービスを提供する所です。いわば幽霊専用ホテルということです。このホテルにエリートホテルマンが支配人として入り、気難しい社長と共に特別なお客さんたちに特別なサービスを提供します。どんなサービスなのか各自調べてみてください。 『ホテル デルーナ~月明かりの恋人~』の脚本は姉妹作家、ホン・ジョンウンとホン・ミランは別の幽霊物語『主君の太陽』も執筆しましたが、『主君の太陽』制作当時の初期企画案だったそうです。 死にそうな事故が起きた後、幽霊を見たテ・コンシルが偶然乗り込んだ車の中で出会ったチュ・ジュンウォンと一緒にいると、見たくない幽霊が目につかなくなるということを知ります。その後、テ・コンシルは彼の周りをついて回るようになります。ドラマに出てくる幽霊たちは死ぬ当時の凄惨な姿で登場ますが、見る人を怖がらせることはありません。 けちで唯我独尊の社長と立ち向かうおせっかいな無職の女性。涙もろいくせに幽霊の心の傷を晴らしてくれるから、それでも将来に何か良いことが起きるでしょう。 偶然、刑事の体に入った死神は何を企てるでしょうか? 韓国の幽霊ドラマの元祖は『伝説の故郷』(KBS)です。 『伝説の故郷』を通じて白い白装束に口から血が流れ、恨みのこもった声で人々を驚かせる幽霊のイメージが作られました。 しかし、『伝説の故郷』で最もよく登場したのは尾が9本ある狐、九尾狐でした。 幽霊を見た子どもたちはなかなか眠ることができず、トイレに行くのも怖くて寝ている親を起こすのが日常茶飯事でした。当時はアパートがほとんどなかった時代だったので、トイレに行くには真っ暗な庭を通らなければならなかったんです。 『伝説の故郷』の伝統を最もよく受け継いだドラマは、2018年にOCNで放送された『客 The Guest』でしょう。 そしてもう1つ『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』を忘れてました。この作品も幽霊ドラマの定番tvNを通じて電波に乗りました。このドラマは、以前詳しく紹介したことがあるので、ここでは詳しい話は省略します。 ちなみに、映画化され1000万人の観客を動員したウェブトゥーン『神と共に』がドラマ化されるそうです。時間制約をあまり受けないドラマになってしまうとは、原作に忠実に表現できるでしょうか?Netflix で公開される予定だそうです。 |