A. | 冬の招かざる客の1つが静電気です。風邪よりはマシですが、それとなく人を苦しめます。 静電気は、名前の通り物体の上に静止している電気のことです。物体のどこにでもあるので招かざる客という表現が間違っています。 何かが摩擦すると静電気は発生します。とても簡単に静電気を作ることもできます。 気になるなら一度実験してみてください。 電気を消して鏡の前に座ります。髪の毛が適当に乾燥した状態でです。そしてブラッシングをすると頭から打上げ花火が飛ぶのを見ることができるでしょう。この時、発生する電圧が1万ボルトを超えるそうです。しかし心配する必要はまったくありません。電気が流れる時間が0.0002秒で非常に短いからです。 静電気が冬によく起こる理由は、夏は湿度が高く静電気が起きても周りの水分子に放電するからです。 乾燥している上に、夏場の薄着に比べて静電気が起きやすい厚手の毛糸の服を着ていると、たまにビクッとした快感を味わうことができます。 マンションの玄関のドアノブを掴んでいる途中で静電気が起きたり、たまにはイヤホンを通じて流れる静電気で耳の奥に刺激が生じることもあります。(ドアノブを掴んだ時は4,000V、セーターを脱ぐ時に生じる静電気は14,000V) 静電気は男性よりは女性、子供よりは老人、肉の多い人よりは痩せた人によく現れます。それから乾性肌の持ち主、ナイロンやアクリルなど合成繊維で作った服を着る時によく発生します。 写真出典 - desertdutchman in Flickr 格別に静電気がよく生じる人たちもいます。取っ手はもちろん、浄水器、自動販売機、携帯電話など金属材質が少しでも混ざっていると、手を出しただけで火花が散ります。ここまでは体が痛むわけでもないので、いらいらしても我慢すればいいのですが地下鉄や鉄道など大きな金属物体に乗る時は地獄の風景が広がります。このような人が厚い毛糸の服を着て乾燥した室内に入ると悲鳴をあげたりします。全身を針で刺す苦痛を味わうからです。 静電気をなくすとても簡単な方法があります。裸足で歩けばいいんです。静電気が発生しても電気が地中に消えるので、しびれを感じないのです。 だからといって寒い冬に裸足で通うことはできません。 ただ、服を脱ぐ時は靴下から脱ぐことをおすすめしたいです。 特に厚いセーターを着たならまず靴下から… セーターなど静電気の発生しやすい服は並べて置かずに、着る前にしばらくトイレにかけておくのもいいでしょう。 取っ手を握るたびに静電気が発生するのが怖くてそっと指を当てると危険だけ大きくなります。帯電した静電気が小さな指先に集まるからです。これは人間の避雷針を作ることに他ならない行為です。怖くても、手のひら全体でドアノブを握ったほうがいいです。ただ爪が長いなら爪で取っ手に1~3秒程度当てると静電気が消えるでしょう。 これは、自動車のドアを開ける時も当てはまります。コインや鍵でドアノブを軽く触るのも1つの方法です。コインや鍵は凝縮されていた静電気を通り抜ける伝導体の役割をするのです。コインがなければクリップでもいいです。最近は静電気予防用アクセサリーもあるそうです。 乾燥した環境や痩せた人に静電気が頻繁に発生するというので室内が乾燥しないように加湿器をつけ手にはハンドクリームを頻繁に乾かして、しっとりした状態を維持すると効果があります。 家電製品に集まった静電気が心配なら酢を含ませた布で拭けば静電気とともに細菌も追い払うことができます。 合成繊維の服を着るのであれば中に綿の下着を着ることをおすすめします。含性繊維はリンスですすぐと静電気が減ります。合成繊維はマイナス、リンスはプラスの電荷を帯びていて中和されるからです. 先に静電気は男より女を苦しめると紹介しましたが、冬場にストッキングを履いてスカートをはくのが好きな人なら静電気が起こる可能性はかなり高いでしょう。 ストッキングを履いてニットスカートを履くとスカートが巻き上がりますが、これも静電気のせいです。 静電気を防止するための第一の方法。 ストッキングを洗う時、最後に酢2~3滴を落としてすすいでください。 ストッキングを履く前に肌をしっとりさせます。(歩き回って静電気が心配なら水分が入った製品をストッキングの上にかけてもいい) 最後にスカートの内側に金属製のクリップや安全ピンを取り付けると、電気がそちらに分散するので静電気が起きる確率は低くなります。 |