解説 | ハングル:신의 한 수 ハングル発音:シネハンス 意味:奇想天外な妙策 解説: 神の一手。 奇想天外な妙策、または予想した行動が正確に当たった時を指す言葉。日本の漫画『ヒカルの碁』から由来した言葉。似たような言葉に「先見之明」があるがニュアンスや使い道は違う。 2016年、韓国プロ囲碁棋士のイ・セドルとアルファ碁が対戦した時のことだ。イ・セドル九段本人はもちろん、ほとんどの囲碁のベテランたちもイ・セドル九段の勝利を楽観していた。 いざ、ふたを開けてみるとイ・セドル九段の惨敗。3試合続けて負けた後、4試合目でやっと1勝を収めただけだ。 1回でも勝ったおかげで人間の尊厳(?)を維持したと言えるのだろうか? 4試合目でイ・セドル九段は見事な一手を見せてくれた。 中国の古力九段は、その手に対して「神之一手」と評している。 「神の一手」という言葉は韓国と日本はもちろん中国でも使われているようだ。 日本の漫画に使われた「神の一手」が海を渡ったが「神の一手」は日本よりも韓国で汎用性を持ち始めた言葉だ。 ふつう、新造語や流行語は若者の間で通用するだけだが、「神の一手」は中年はもちろん老年層でも抵抗なく受け入れられる。年を取って暇つぶしにする囲碁から派生した言葉だからだ。 政治家や芸能人、スポーツ解説陣も遠慮なく口にする。 1対3でリードされている状況で二死満塁。 監督は苦心して代打を起用したが、体をほぐす暇もなく代打に出たやつが成功を収める。 満塁ホームラン! 中継放送をしていたアナウンサーや解説委員は、「神様の一手」だったと褒め称える。 SBS『アクセス!ムービーワールド』では「神の一手」という映画紹介コーナーまである。 このように分野を問わずに使われているため、「神の一手」が韓国に定着するために帰化したとまで言われるほどだ。一部では囲碁とは関係なく昔から使われてきたという突拍子もない主張も提起されている。 |