解説 | ハングル:한본어 ハングル発音:ハンボンオ / ハンボノ 意味:韓本語。 韓国語+日本語の複合語。これを混ぜて使えば、少し異様な言葉が出るが、韓国語が日本語に聞こえたり、日本語が韓国語のように感じられる場合もある。日本に長く住んだ韓国人が、久しぶりに韓国語を話す場合、韓国語を勉強している日本人が不器用に話す場合、自然に韓本語になる。 解説:オタク関連のサイトや女性ユーザーの多いコミュニティで主に使用されるミーム(meme*)の一種で、オタクを戯画化する時によく登場する表現だ。会話中に面白みを与えたり、硬い文章を面白く読むために意図的に使う場合もある。 韓国ではすでにかなり以前から韓本語を使う人が少なくなかった。ソクウォン(석원 / 石原)を「石原(イシハラ)」と呼んだり、工事現場やビリヤード場などで使う日本語がかなり多かった。小説にも韓本語式の表現が登場する一節も簡単に見つけられる。 「あなたのようにマケオシミツヨイ(負け惜しみ強い)人もいないだろうね、踊れないなら、ただ踊れないと言えばいいでしょ」 -イ・テジュン『ペガンレン』の中で サイサン(崔(チェ)氏)、今日はどうしたのですか? そういうことで私たち、ジャンジャンサワンイマショオヨ(じゃんじゃん騒ぎましょうよ) -パク・テウォン『川辺の風景』の中で 韓本語をうまく駆使すれば、意外にも面白いという反応を得ることができる。俳優チャン・ソヨンは、『ラジオスター』に出演して流暢な(?)韓本語で人気を集めた。
以下は韓国で韓本語を作る時によく使う日本語 ・~さん、~ちゃん(상, 쨩) ・~だ、~です( 다 + 데스) ・~は(와) ・~ので(노데) ・~の(노) ・日本、ニッポン(니혼, 닛폰, 닛뽄) ・人間(닝겐) ・先輩(센빠이) ・気持ち(기모찌) ・お兄さん、兄さん(오니상, 니상) ・幸せ(시아와세) ・全然(젠젠) ・ダメ(다메) ・ダメよ(다메요) ・やめろ、やめて(야메로) ・ちょっと待って(좃또, 맛떼) ・はい!(하잇) ・良い(이이) ・うまい、美味しい(우마이, 오이시이) ・可愛い(카와이이) ・面白い(오모시로이) ・~じゃん(쟝) ・~しました、~された(시마시타, 사레타) ・~ですね(데스네) ・~ください(쿠다사이) ・~から(카라) ・~まで(마데) この中でも、「ブラザー、ダメヨ(부라더 다메요)」という言葉が『マイティソー』のキャプチャーイメージに挿入されながら流行した。ここから派生して「○○、ダメヨ」という言葉が何かを否定するさいによく利用されていた。 *ミーム(Meme):文化遺伝子。ギリシャの模倣を意味する言葉である「ミメーシス(Mimesis)」から作られた言葉。リチャード・ドーキンスが『利己的な遺伝子』で初めて使用した言葉で、思想、宗教、理念、習慣などの人間の生活を規定するさまざまな文化的要素が、自己複製的形態を帯びていると理解し、一種の文化遺伝子だと考えた。 |