解説 | ハングル:물고기방 ハングル発音:ムルコギバン 意味:PC房(ネットカフェ)の別名。PCとfishの発音が似ているためついた名前だ。そもそもPC房という名前自体が英語(PC)+漢字(房)の異様な組み合わせであるため、ハングル化されたと見る余地もある。 ムルコギバンはよく使われる表現ではない。 解説:法律(ゲーム産業振興に関する法律)的に見れば、PC房の正式名称は「インターネットコンピュータゲーム施設提供業」だ。この法律が生まれる前には「マルチメディア文化コンテンツ施設提供業」というおおげさな名前が付いた。 韓国にPC房が登場した時期は、1990年代半ばだ。ハングルWindows 95のシリーズが発売される頃である1995年、大学街でインターネットカフェと似たようなコンセプトで登場した。 1998年の秋、インターネットゲームである『スタークラフト』と『リネージュ』がリリースされ、翌年の1999年に高速インターネット網であるADSLが敷かれながら、青少年たちが放課後に行く場所が娯楽室(ゲームセンター)からPC房に移された。かつてはゲーム房と呼ばれたが後に急な業務処理やメールの送・受信を利用する大人も増えながら、PC房という名称で定着した。 家でも手軽にインターネットを利用する基盤が整ったが、友達と一緒にゲームできるという魅力のため、PC房は全国の住宅街の路地に入った。特にオンラインゲームの場合、PC房で行えば多くの利点を受けられるため、ゲーム会社とPC房事業主のWin-Win戦略が光を放った。 PC房の登場が、韓国が通貨危機に瀕している状況とかみ合ったという理由で、PC房によって漫画店、ビデオ房、娯楽室、棋院などが急激に減少した。映画館やビリヤード場もPC房の被害を被ったが、PC房の経営が厳しくなった最近では、映画館とビリヤード場の営業が生き返り、感慨を新たにする。 PC房は個人が運営する業者とフランチャイズ形態の業者に分かれていたが、フランチャイズ加盟店は料金がやや高い方だが、提供されるサービスが相対的に良い方だ。無人料金精算機があるセルフPC房もある。 少し前までPC房は若干曖昧に禁煙席と喫煙席を区分して運営していたが、2013年6月にPC房の全面禁煙化が施行され始めた。禁煙措置で2013年上半期だけで5000カ所が廃業するほどの不況を強いられ始めた。 PC房の利用料金は千差万別だ。2000年代の初めには、1時間当たり2000~2500ウォンだったが、2010年には1時間当たり800ウォンへと急速に下落した。収支採算が合わず、2012年に約1000ウォン線で固定されたが、2013年に首都圏でも1時間500ウォンに価格を下げた業者が登場した。すでに全州の大学街では、1時間当たり500ウォン、大田の大学街では1時間当たり400ウォンと破格的な料金が出た後ではある。 PC房業界は、禁煙措置で多くの業者が廃業する場合、料金が通常価格に戻る可能性があるという期待をしているが、まだ楽観するのは難しい状況だ。 |