解説 | ハングル:자충수펙 ハングル発音:チャチュンスペク 意味:不必要で減点の対象となるスペックのこと 解説:自充手(자충수 / 自滅する手を打つこと)とスペック(스펙)を合わせた言葉だ。 ほんの数年前まで、就職のためにスペック(経歴や資格など)を積むことに大汗をかいていた。財布が厚い場合は海外での語学研修は必須とされ、語学研修に行ってくるお金がない場合は奉仕活動や克己体験(ブートキャンプや長距離スポーツなど)に参加した。 国土大長征(韓国横断)の参加者の中にはスペックを積むために参加した大学生が少なくなかった。 「N種スペック」という言葉が流行したのがわずか2~3年前のことだ。 ところが、ここにきて少し事情が変わった。実務を重視し始めた企業がスペックに注目しなくなったのだ。 韓国の就職サイト「サラムイン」が200社の人事担当者を対象に調査した結果、回答者の63%が新入社員の志願者が不要なスペックを持っていると打ち明けた。さらに10人のうち3人は職務と関連のないスペックを持つ志願者に減点などの不利益を与えたことがあると明らかにした。無駄なことに力を注ぐ可能性があると判断したようだ。 人事担当者が不必要だと挙げたスペックの中の1位は克己、異色経験(15.5%、複数回答)。漢字と韓国史の資格(12.8%)、修士・博士号(12.2%)、公認の英語の成績(8.8%)、海外留学・研修経験(3.4%)などだった。 なぜ突然スペックをゴミのように扱うのだろうか。それでは苦労して積んだスペックはどうなるのか。 履歴書に不必要なスペックを書かなければいいだけだ。スペックを積みながら磨いた経験は消えない。すべていつかは人生の役に立つだろうと来る考えるべきだろう。 国土大長征に行ってきて体験した「克己」の瞬間は、スペックの代わりに自己紹介書を華やかにするのに使うこともできるだろう。 |