解説 | ハングル: 정신승리 ハングル発音:チョンシンスンリ 意味: 精神勝利 解説: 精神勝利、本人に不利だったり恥ずかしい状況をいい状況だと歪曲したり合理化して自分を慰労する行為。否定的な意味の自己満足。 中国の小説家、魯迅(ルーシュン)の小説『阿Q正伝』にこのようなタイトルがある。 主人公の阿Qが歩いていく途中で暴れん坊に出くわして暴力を振るわれる。 暴力を振るわれた後、阿Qは一人でぶつぶつと話していた。「あいつは俺の息子だ。だから、俺は息子に殴られただけだ」 阿Qが心の中で考えたことを後から口に出してしまったせいで彼をからかっていた人々は阿Qに精神的に勝利する方法があることを知るようになる。彼らは口に出してしまった内容を一つ一つからかった。なので今回は、阿Qも身動きが取れないだろうと思った。 しかし、阿Qはすぐに元気になっていた。 自分は自分を軽蔑することが上手な第一人者だと思っている。だから自分を軽蔑することを除けば、何も残らない。「お前らに何ができるって言うんだ?」 チョンシンスンリは、『阿Q正伝』から由来したと見ても問題ないだろう。 木の高い場所にぶら下がったブドウを取ろうとして失敗したキツネが「あのブドウは、まだ熟していないからすっぱいしまずい!」と言うのもチョンシンスンリの代表的な事例だ。 オンラインやオフラインでキツネや阿Qのような行動を見せる人がたくさんいる。 上品で、能力があって、過ちがなくて頼もしい人が、過ちを犯しておいて、自分はよくやったと堂々としてる人を見てケンカしようとする気持ちを抑えて、相手にする価値もないと背を向ける時、「あいつ、ビビってる」と意気揚揚と喜ぶ人だ。 インターネットでは、ごり押し論理で関心を集めていたが、本物の専門家に会って冷や汗を流してチョンシンスンリする人々が結構たくさんいる。 彼らは、決して専門知識や資料、論理で争おうとしない。 相手の話から些細な、けちをつける言いぐさを見つけて否定したり、本質とはかけ離れた話で論旨を曖昧にする。時間が惜しい専門家が討論から抜け出せば、自分に負けそうだから出ていくんだと騒ぐ。 |