解説 | ハングル:개룡남 ハングル発音:ケリョンナム 意味:厳しい環境から出世した男 解説 小川から竜が出た男、 「小川から竜が出る」(トンビが鷹を生む)ということわざと男を組み合わせて作った言葉。厳しい環境から出世した男を意味する。 厳しい環境で不世出の才覚と努力で立ち上がった人は韓国にもかなり多い。 牛を売ったお金を持って上京し韓国最大の財閥になったチョン・ジュヨン(鄭周永)現代グループ会長、家の近くの山中に建てられた土塀の家で司法試験にパスしてついでに大統領府まで入城したノ・ムヒョン(盧武鉉)大統領。 このような方々こそ、本当に小川から出た竜だろう。 しかし、普通「ケリョンナム」は命がけで勉強し、医師や弁護士、科学者など専門職、大企業の幹部、高級公務員になった人たちのことを指す。 1980年代まで家計が貧しくても、自分が持っている才能で道を開いたこんな男性が結構いた。 韓国教育開発院が1956~1965年生まれの男性2038人(調査当時44~53歳)を対象に調査を行った結果、父の職業など家庭環境より本人の教育水準が職業を決定するのに影響が大きかったという事実を確認した。 しかし、彼らの子女世代としては「ケリョンナム」になることは容易ではない。 有名大学に入る最初の関門である外国語高校や科学高校は、お金持ちの家の子に開かれた門だ。 20~30代の未婚の女性たちはケリョンナムを敬遠するそうだ。 経済状況の厳しい夫の実家、成功した息子に頼る補償心理、優れた息子をさらった嫁に対する妬み、ややもすれば「元の小川」に引き込まれるかも知れないという心配から、ケリョンナムを敬遠するようだ。 |