解説 | ハングル:초월번역 ハングル発音:チョウォルポニョク 意味:文学作品、映画、ドラマなどを翻訳しながら、原作者の意図を毀損しない範囲内で創意的に翻訳したことを褒める言葉 解説: 超越翻訳。文学作品、映画、ドラマなどを翻訳しながら、原作者の意図を毀損しない範囲内で創意的に翻訳したことを褒める言葉。現地の文化圏の雰囲気を生かした意訳。 翻訳が創作ほど難しい場合も多い。 特に様々な意味を込めた単語を翻訳する場合、語彙選択を間違えるととても混乱してしまう。 例を挙げてみよう。 「To be, or not to be, that is the question」 シェークスピアの『ハムレット』(Hamlet)の有名な台詞を訳してみるように言われたら 「生きるか死ぬか、それが問題だ」 原文を直訳すると「存在するのか、存在しないのか、それが問題」になるが、そう翻訳すると何のことなのか分かりにくくなるだろう。 「be」という単語を翻訳して、語彙の選択をしっかりしたおかげで作家の意図をよく表している。 チョウォルポニョクの中には原文からはまったく外れた意訳だが、作家の意図をしっかり生かした場合もある。 『風と共に去りぬ』のヒロイン、スカーレット・オハラの台詞を例にとってみよう。 「Tomorrow is another day」 直訳すると「明日はまた別の日」になるはずだが、優雅なヒロインのセリフとしては物足りない。 韓国ではこの文章がとても素敵に変わった。 「明日は明日の太陽が昇る」 日本では「明日は明日の風が吹く」と翻訳されたそうだ。 日本の文人、夏目漱石が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と翻訳したという逸話*は、韓国でも有名だ。 *都市伝説という説もあるが。 英語の授業の途中、学生が「I Love You」を「私はあなたを愛しています」と訳すと「日本人がそんな台詞を口にするか。「月が綺麗ですね」とでも訳しておけ。それで伝わるものた」と述べた。小説を翻訳しながら悩んだ末に翻訳したという2つの説のうちどちらが正しいかは分からない。 とにかく、「月が綺麗ですね」は男女が愛を告白する台詞で、韓国人の間でも結構人気がありコメディの素材としてかなり使われた。 「月が綺麗ですね」 「死んでもいいです」 「月が綺麗ですね」 「空は曇っていますね?雨が降りそうです」 |