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数字経済 > 企業 > ルノーサムスン「独り負け」…労組はストライキに
国内完成車メーカーの中で唯一、2020年度の労使間賃金・団体交渉を終えることのできなかったルノーサムスン自動車は、年初から業績不振にあえいでいる。この渦中に労組は歴代で最低の賛成率ではあるが、近いうちにストライキの手順に突入する見通しだ。
5日の業界によると、最近編集された今年1月の国内完成車メーカー別国内販売実績で、ルノーサムスンだけが昨年1月に比べてマイナス成長する不名誉を抱いた。ルノーサムスンは今年1月、国内市場で前年同期比で17.9%減の3534台を販売するにとどまった。しかも1月の国内実績を牽引したスポーツ用多目的車(SUV)「QM6」の販売量すらも、前年同期比で44.2%減の1975台に過ぎなかった。
もちろん1月の輸出は昨年の1月よりも35.6%ほど増加したが、これは「XM3」モデルの欧州向け輸出の初度し物量の出荷が反映された結果だ。したがって、今後は欧州のコロナ19の状況や、供給安定性の維持いかんによっては輸出もバラ色を期待することは難しいのが実情だ。
一方、残りの国内完成車メーカー4社の1月の内需実績は、すべて昨年1月よりも上がった。現代自動車は25%で起亜自動車は12%の成長率を記録し、労使の賃金団体協議の妥結後に戦列を再整備した韓国GMも19.7%成長した。現在は流動性危機に陥った双竜自動車さえも、この1月は1.6%で小幅に成長した。
ルノーサムスンの労組は去る2日、争議行為に対する賛否投票を実施して57.1%の賛成率だった。ただし今回の賛否投票はルノーサムスン内の4つの労働組合のうち、代表労組と金属支会所属の組合員のみが参加した。このことから、賛成率も過去最低を記録した。
労組は4日に開かれた交渉でも使用者側と何ら合意への進展を引き出せず、来週に臨時総会を開いてストライキの時期などを議論する見通しだ。