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サムスン電子、第6世代V NAND搭載の高性能SSD出荷

電力効率は56%向上し、価格は40%安く 

  • サムスン電子、第6世代V NAND搭載の高性能SSD出荷

  • サムスン電子が発売した高性能SSD「NVMe SSD 980」。


サムスン電子は性能と価格をともに満たした新製品をリリースし、SSD(ソリッドステートドライブ)の普及に乗り出した。

サムスン電子は10日、最新の第6世代V NAND型が搭載され、従来製品に比べて6倍高速化したSSD「NVMe SSD 980」を出荷すると明らかにした。

今回の製品は一般的なPCなどに使われる消費者向け製品で、高性能NVMeインターフェースをベースにしている。最新の第6世代V NAND型フラッシュメモリが搭載されたこの製品は、連続読み取り速度が毎秒最大3500MB(メガバイト)と書き込み速度は毎秒最大3000MBで、従来のSATAインターフェースベースのSSDに比べて最大で6倍の速度を実現できるというのが同社の説明だ。

「NVMe SSD 980」の特徴は優れたカソンビ(価性比/コストパフォーマンス)だ。 SSD内部に搭載されるD-RAMを省く代わりに、PCに搭載されたD-RAMを活用する技術を採用し、パフォーマンスを最大限に維持しながらも価格は大幅に下げた。 250GB(ギガバイト)製品を基準にして従来製品との比較で40%以上も安い。

ユーザーの負荷にしたがってパフォーマンスを最適化する「インテリジェントターボライト」機能も改善し、より安定した性能を提供しつつ過熱防止機能と製品背面の熱放散シートなど、ハイエンド製品と同じ熱制御技術が採用された。

また以前のNVMe SSDラインナップである「970 EVO」と比較して電力効率が最大56%向上し、製造過程で二酸化炭素の排出を最小限に抑えた。いわゆる「賢い消費」を大切に考えている消費者に適した製品になるというのがサムスン電子側の説明だ。サムスン電子はこれとあわせて、SSD専用のソフトウェアである「サムスンマジシャン6.3」に大容量作業と高性能ゲーム用に最適化された「最大電力モード」を追加した。

SSDは従来のストレージデバイスであるHDD(ハードディスクドライブ)に比べて性能は優れているが、容量と価格の面で劣勢に置かれていた。サムスン電子は1セルあたりに保存することができるビット数を増やす方法で、容量は大幅に増やしつつ適正価格を維持する方法でSSDの普及をリードし、ストレージ市場でSSDがHDDを押し出して大勢として定着するところに先駆けてきた。

サムスン電子は新製品の出荷を契機に、消費者向けSSDでの市場シェアを引き上げる戦略だ。 SSD市場は大きく企業向け(サーバー)と消費者向け(PC)に分けられる、サムスン電子は企業用SSD市場で2位の米インテルとのシェア格差を2倍近く広げて超格差を確保している。 2019年の第1四半期はエンタープライズ用SSDにおけるサムスン電子とインテルの市場シェアはそれぞれ23%と20.6%で格差はわずかだったが、昨年の第3四半期には40.4%と23.4%に格差が大きく広がった。

これとは異なり、消費者向けSSD市場でのサムスン電子のシェアは足踏み状態を見せている。 2019年の第1四半期は36.7%だったシェアは、昨年の第2四半期は28.8%に低下するなど超格差とは距離が遠い。

サムスン電子メモリー事業部ブランド製品マーケティングチームのイ・ギュヨン常務は、「サムスン電子はSSD業界1位の企業として、進んだ技術力を土台にSSDの技術リーダーシップを導いてきた」とし、「今回の新製品を通じて消費者の高性能ストレージ使用へのアクセシビリティを高め、NVMe SSDの普及をリードする」と語った。

サムスン電子製「NVMe SSD 980」は韓国・米国・ドイツ・中国など、世界40カ国以上で250GB/500GB/1TB(テラバイト)の計3つのモデルで発売される。価格はそれぞれ49.99ドル、69.99ドル、129.99ドルだ。
  • 毎日経済 | ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-10 12:23:27




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