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針仕事で貯めた13億ウォンの遺産を横領したグループを検挙


子供がおらず、多くの財産を残して死亡した80代の高齢女性の遺産を、息子を装った文書を偽造して横領した犯行グループが警察に捕まった。

ソウル・江南警察署は、相続人がいない状態で死亡した高齢女性の遺産約13億ウォンを横領した疑いでカン某氏(66)とキム某氏(69)ら2人を拘束して、共犯者5人を書類送検したと3日、明らかにした。共犯者の中には死亡した女性の従甥のソンウ某氏(65)も含まれていた。

警察によると、この高齢女性は朝鮮戦争のときに北から韓国に移り、内職の針仕事を始めて必死にお金を集めた。しかし、法的相続人がいない状態で去る2007年、88歳でこの世を去った。この高齢女性が一生をかけて集めた財産は、時価7億ウォン相当の不動産と8億ウォンを超える銀行預金を含めて、計15億ウォンに達した。

従甥のソンウ氏はこの女性が多くの遺産を残して死亡したという知らせを聞いて犯行を計画した。法定相続人は、4親等以内の親族に制限されるため、この女性の従甥であるソンウ氏は継承の対象とされていなかったからだ。

数億ウォン台の借金をしていたソンウ氏は、女性が自分の借金の連帯保証人になっていたかのように文書を偽造した。ソンウ氏は弁護士事務所で働いていたキム氏とカン氏などの共犯者2人と組んで代物弁済契約書を偽造して、高齢女性の所有になっているソウル鍾路区付岩洞にある一戸建て住宅(時価4億5000万ウォン相当)で自分の借金を返済した。

ソンウ氏は、残りの8億5000万ウォン相当の銀行預金にも欲を出したが、最終的に失敗した。去る2012年、キム氏を介して遺言状を偽造して、残りの財産の相続訴訟を提起ししようとしたが、既に他のグループが預金をすべて引き抜いた後だった。

他のグループは、ソンウ氏が残りの財産の相続訴訟を進行する前に、死亡した女性の家族関係証明書を偽造して預金を横領した。

彼らは自分が高齢女性の実の息子であるかのように書類を偽装して、市中銀行3カ所から預金8億5100万ウォン全額を引き出した。

警察によると、ソンウ氏が他のグループを警察に通報したことにより、本人まで摘発されて逮捕された。検挙当時、彼らが横領した13億ウォンはほとんど使い果たした状態だった。法院(裁判所)は、現在、容疑者を相手に財産返還訴訟を推進していることが分かった。
  • 毎日経済 ソ・テウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-03 10:57:18




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