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父親の職業を聞くと公権力により処罰される「差別禁止法」推進


「お前の父親は何をしている人だ。」映画『友へ チング』にて主人公の担任の先生(キム・グァンギュ)が発言し有名になったこの言葉を、シングルマザーの子供が聞いたらどう思うだろうか。他人への配慮が存在しない習慣的な行動と、長年の慣習に基づいてきた組織内の制度に不合理な差別があれば公権力は処罰することができるのだろうか。

韓国政府が結婚せずに妊娠・出産した未婚の母、一人で子供を育てるひとり親家庭、婚姻届を出さずに同居する世帯などに対する社会的差別の禁止と救済を主な内容とする法の制定を検討し、社会的波紋が予想されている。

3日、保健福祉部と法務部によると、政府が法の制定を検討している「差別禁止法」(仮称)は、△配偶者の有無、△妊娠中または出産、△家族の状況などを差別禁止対象とし、国・地方自治団体に関連差別禁止責務を付与する内容を含んでいる。

特に教育と雇用の分野で婚姻・出産・家族関係などを理由に差別をせず、差別があった場合、定められた期限内に是正措置をとるようにする案が盛り込まれる予定だ。

この法律が可決されれば、保育園・幼稚園と小・中・高・大学の入学書類で家族の状況を尋ねたり、家族関係登録簿を提出することが禁止される見込みだ。ただし、緊急連絡等の事由がある場合、親や生徒が自主的に家族と連絡先を申告する制度が導入されるものと見られる。

また、入社書類で配偶者の有無や親・配偶者・子供の有無を尋ねたり、家族関係登録簿を添付するようにする慣行も禁止されるものと見られる。 「シングルマザー」「シングルダディー」の子どもが不合理な差別を受けることを防止する効果と、一部の企業では労働者と会社の合意を通じて労働者の子供の採用を優遇することも同時に禁止することができる。

先立って、政府が今年から公共機関に導入する国家職務能力標準(NCS)基盤の採用では、企業が慣行のように聞いてきた身長、体重、婚姻有無、家族関係などを入社書類と面接で聞かないようにした。
  • 毎日経済 チョ・シヨン記者 / パク・ユンス記者 / キム・セヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-03 18:19:45




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