Q.「花よりおじいさん」に出て来る俳優たちについて教えてください。

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A. おじいさんたちが旅をする番組、『花よりおじいさん』の視聴率が9%を超えるなんて、おそらくtvNの製作スタッフも予想できなかったことでしょう。

花よりおじいさんに出演する俳優は、イ・スンジェとシン・グ、パク・グニョン、ペク・イルソプです。この四人はハラボジ(韓国語でおじいさんの意)4人という意味でH4とも呼ばれています。ここに、お世話係(荷物係)としてイ・ソジンが合流して、花として少女時代のメンバーサニーと姫チェ・ジウが加わりました。

この番組により「国民お世話係」というニックネームを得たイ・ソジンは、年齢が43歳であるにも関わらず、おじいさんたちには「私たちの半分にしかならない」と赤ちゃん扱いを受けます。それでも台湾編では好きなサニーが合流し、ギリシャ編ではおじいさんたちがチェ・ジウとくっつけようと努力したりと、お世話係の役割をした甲斐があったというものでしょう。

この番組に登場するおじいさん俳優の中の何人かは、最近の人気が青春時代よりもはるかに高いかもしれません。一歩遅れてリーズ時代を迎えたわけですね。それでは、おじいさん俳優を一人一人ご紹介します。

▶ イ・スンジェ

1934年10月生れ、おじいさん四人の中でも最も年長者。しかし、最高齢であるにも関わらず、体力も一番あり、残りの3人を困らせる。歩く速度も速く、少し油断をすると視界から消えてしまうため製作陣を当惑させる。

ソウル大学哲学科出身で、韓国芸能界でも認められる名門大出身者だ。大学在学中に演劇部に入ったのが俳優の道に進むきっかけとなった。1956年、韓国初のテレビ放送「HLKZ-TV」に出演しているため、彼の演技人生と韓国のテレビの歴史は脈を同じくする。『思いっきりハイキック』でアダルト動画を見ているところを家族にバレたおじいさん役を務めた後、若い視聴者に親しまれた。

1992年、14代総選挙で当時現役議員だった民主党のイ・サンス議員を抜いて当選したが、15代総選挙を控えて「あれ(政治)は、人が行えるものではない。私は演技をします」と、政治家としての短いキャリアを終えた。

原書を読むために学んだドイツ語を、60年が過ぎた今でも結構流暢に駆使する。旅行期間中、お世話係であるイ・ソジンと一つの部屋を使うことが多いが、正祖の一代記を描いたドラマ『イサン』でイ・ソジンは正祖、イ・スンジェは英祖の役割を引き受けたことがあるため、祖父と孫の関係を再確認することとなった。

スペイン編では、飛行機の中でも寝ずにスペイン語を勉強している姿から学究派の面目を誇示することもあった。

視聴者に記憶されるスンジェおじいさんの言葉: 「歳をとったからと座り込んで大人のふりをして、良い待遇を受けようとするから老けてしまうのであって、私はまだやろうと思えばできる、と思えばいいのです」

▶ シン・グ

1936年8月生れ、年齢でいくと序列2位だ。夫婦間の葛藤を扱う『愛と戦争』で仲裁を引き受ける判事役として長期出演した。この役に慣れているせいか、『花よりおじいさん』でもメンバー間で葛藤が生じた場合には仲裁して妥協案を提示する役割を担う。

入試の名門である京畿中学・高校を出ており、同窓生には高建(コ・ゴン)元首相と金宇中(キム・ウジュン)大宇グループ会長などがいる。軍隊から帰って来た後、演劇に足を踏み入れた。国立劇団出身で、庶民的な父親役をたくさん引き受けた。2002年、ロッテリアの広告で「お前たちにカニの味がわかるのか」を流行させ、大衆にアピールした。

いつも笑っているため、優しそうに見えるが、公式ホームページには優しさの後ろに、とんでもないものが隠れており、一番年上のスンジェと言い争うと書かれている。

バックパッカーの女子大生に尊敬するという言葉を使ったり、エッフェル塔の前で言った言葉は感動的だ。

「私たちの美術史や芸術史を見ると、当時には世界で認められなかった作品が歳月が過ぎて新しく解釈されて価値を認められる場合が多くあります。エッフェル塔も建設されるときには反対が激しかったそうです。私はそのように生きてみようとしましたが、この程度で終わりましたが、若者たちは今認められなくとも、新しく価値のあるものを試みれば、後日、名誉のある評価を受けると思います」

▶ パク・グニョン

  • < ソ・ジソプとチャン・ドンゴンを連想させる、若い頃のパク・グニョン >


  • < 72歳の時に撮影されたパク・グニョン(1940年6月生)の画像、まだギャング(組暴)ボスのようなカリスマを見せてくれる >

若い時には大企業の室長役で、年を取ってからは財閥会長役を務めながら、カリスマがあふれる悪役として視聴者の公憤を買った俳優だ。

しかし、『花よりおじいさん』では、ムードメーカーだ。ロマンチストなうえに、大いなる愛妻家だ。朝、目を覚ますと、まず妻に電話をかける。がんの闘病中の妻を置いて一人で旅をしているからと、申し訳ない気持ちがあるからか、旅先ごとに妻に見せる写真を撮影して、最後にはプレゼントまで準備する。

おじいさんのうちでは、率先垂範する方で、シン・グとイルソプに薬を飲む時間を教えてあげたり、シン・グがベッドスペースの狭さを不便がると、こっそり置き換えるなど細やかな気遣いをする姿も見せてくれる。

イ・ソジンが最も恐れる先輩として彼を挙げるほど演技ができない後輩に対して厳しい。ある対談番組で「最近はスターだけいて、俳優はいない」と厳しい忠告をしたりもした。

ペク・イルソプ

1944年6月生れ。70歳を超えたにも関わらず、担当分野が「可愛さ」という末っ子。公開されたティーザー映像には「70歳にもなって、コーヒーを淹れなくてはいけない」(韓国では一番年下の役割となる)と泣き言を言う姿が笑いを誘った。

人相が良いため、心根のよいしっかりとした近所の大人役を多くするが、若いときには滋養強壮剤「ウルサ」の広告モデルを9年も務めたほど、肉食系キャラクターを誇ったりもした。

1997年、15代大統領選挙では金大中(キム・デジュン)を支持したが、2007年には李明博(イ・ミョンバク)支持に転じ、李会昌(イ・フェチャン)候補を露骨に非難して論議を起こした。李明博が大統領に当選した後、観光公社の非常任理事に就任した。

退行性関節炎により、長く歩くと痛みを訴えるが、地下鉄では一番年上のスンジェに席を譲るなど、末っ子としての本分を忘れていない。

学究派のスンジェとは異なり、「外国語の韓国化」を目指しているかのように、行く先々で韓国語に英語の単語をいくつか混ぜて使用する。しかし、不思議なことに出会うスイス人ごとに、すべて聞き取ったかのように快適なコミュニケーションをする。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-04-20 00:00:00

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