Q.韓国では、テレビ番組の視聴年齢の等級分けが途中で変わることがありますか。

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A. 2006年、MBCで放映された『宮 -Love in Palace-』というドラマがあります。19世紀的な王子と21世紀型の平民女性の愛の物語です。最高視聴率が27.1%まで上昇した、成功したドラマのうちのひとつです。

  • < 宮主人公のチュ・ジフンとユン・ウネ >

『宮 -Love in Palace-』の視聴等級は12歳以上で出発しました。ところが、18話から視聴可能年齢が15歳以上に変更されました。はたして、テレビでドラマを見ていたお父さん、お母さんが13歳の娘をお茶の間から追い出したでしょうか。

もちろん作品が放送されている間に視聴等級が調整されることはあります。ストーリーが変更されたりすれば、目を覆いながら見る部分が出てくる可能性もあるからです。しかし、すでにドラマの半分以上を見た視聴者を追い出すというのはなかなか不自然です。実際に、『宮 -Love in Palace-』視聴等級が引き上げられた後、放送局の意図(?)とは異なり、10代の視聴率は上がったそうです。

それでは、視聴等級が変わったことをどうやって見分けるのでしょうか。テレビの画面を見ていればわかります。ニュースやスポーツ番組、学習講座、ドキュメンタリーを除いて、放送開始前に5~10秒間、視聴等級を表示する映像が登場します。全年齢層が視聴できる等級でなければ、10分ごとに30秒ずつ、画面の上部に7歳、12歳、15歳以上視聴可という告知が登場します。19禁の番組の場合は放送中に画面に表示され続けます。

だから、放映途中に視聴等級が変わったらすぐに分かります。『宮 -Love in Palace-』のように放映途中で視聴年齢の等級が調整されている場合が多いのかというと、少ないとは言えません。SBSのバラエティ番組『プンオパン』も7歳以上から12歳以上へと調整されましたし、アニメ『パワーデジモン』も放映途中に視聴年齢が高くなりました。

テレビ番組の評価決定が放送局で自ら行われているため、似たような番組でも、視聴等級が放送局ごとに違ったりします。代表的なのが音楽放送です。MBCのサバイバル音楽番組『覆面歌王』は12歳以上であれば見ることのできる評価なのに、KBSの『不朽の名曲 伝説を歌う』は15歳以上でなければなら視聴が不可能な番組です。

面白いのは同じ番組でも、編成される時間帯に応じて評価が変わることです。SBSのリアリティ体験番組である『ジャングルの法則』は、15歳以上の視聴等級で放映されていましたが、『日曜日が良い』のいちコーナーへと編成されてからは、「12歳以上視聴可」へと変わりました。SBSのバラエティ番組『ランニングマン』も編成によって、12歳から15歳を「行ったり来たり」しています。

歌謡番組は、概ね12歳以上の視聴年齢で指定されていますが、芸能人の衣装や踊りがセクシーすぎるという指摘が出てきてからは15歳以上に変わる傾向を見せています。だからといって若いファンがチャンネルを回すこともないでしょうけど。

今では放映が終了したMBCの『お父さん!どこ行くの?』も編成によって視聴等級が行ったり来たりしていました。最初は、視聴者の年齢制限がありませんでしたが、『日曜日が良い』の1部と2部が統合された後には「12歳以上視聴可」に変わりました。『お父さん!どこ行くの?』が単独で放送される再放送では、すべての年齢視聴可に変わります。

ケーブル放送の視聴等級基準は地上波よりは自由な方です。米国の犯罪捜査ドラマCSIの場合、MBCでダビングして放送するときには19禁となっていましたが、ケーブルチャンネルでは15歳以上であれば見ることができる基準へと緩和されました。アニメーションは地上波からケーブルに移動すると、すべての作品が一段階ずつ視聴等級が低くなると見ても構わないくらいです。

問題は、アニメーションが再放送される場合です。KBSなど、12禁と表示されて放送した作品がケーブルテレビで再放送される場合には、7歳以上視聴可に変わるため、親はどの基準に合わせるべきなのか混乱するしかありません。逆に地上波で視聴年齢制限なしに放映されたドキュメンタリーがケーブルで12~15歳に引き上げられる場合もたまに発生するそうです。

ケーブルテレビだからと、すべてのチャンネルの視聴等級が同じなのではありません。『クレヨンしんちゃん』の場合、トゥーニーバスで12歳以上視聴可で放映していますが、デウォンメディア系列のチャンネルでは15歳以上可の字幕が出ます。

  • < 13歳の子どもがクレヨンしんちゃんを見たいときには、トゥーニーバスへとチャンネルを変えればいい >

ケーブル放送の場合、多くの番組を15歳以上と定めておく傾向を見せています。「12歳視聴可」や「視聴年齢制限無し」でも構わない番組まで包丁で切ったかのように、15歳に定めておいた印象を受けます。視聴者の中には、ケーブルチャンネルたちが、細かく審議するのが面倒だからと、青少年保護の時間帯に放映される番組は後で問題が生じないように最大限に上方修正しているのではないか、という疑問を提起します。

映画やビデオと同様に、テレビ番組の視聴年齢制限は、青少年を保護し、適切に指導するために存在します。このように視聴年齢が行ったり来たりしてしまっては、青少年の指導もしっかりできないということが問題です。なぜ、どんな理由で、評価が7歳と12歳と15歳決まったのか理由を教えてくれなければ、親が子どもに教えるときにも困ってしまうことでしょう。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-08-12 00:00:00

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