A. | スンキは「単純なウサギ」を省略した言葉です。作家は自分自身をウサギだと考えるようです。オーナーキャラクターも「-_-」または「-ㅁ-」の表情のピンクのウサギですね。 『チーズ・イン・ザトラップ』は、建国大学映像アニメーション学科を卒業した作家のネイバーウェプトゥン(ウェブ漫画)のデビュー作ですね。デビュー作にしては、最初からものすごい反響を巻き起こしました。登場人物のディテールな表現、心理描写、優れたギャグセンス、さらに絵もきれいなので連載するやいなやファンたちが集まったでしょう。 この作品は2010年7月初めに連載を始め、2017年3月末に終了した長編です。 連載途中にドラマで制作され、2016年1月から16部作でtvNで放送されました。 結末が問題でしたね。漫画が連載されている状況なので作家は自分が構想したエンディングをドラマ制作陣に知らせ、違うエンディングを望むという立場を明らかにしました。しかし、制作陣は原作のエンディングを使用してもいいかと一方的に通告し、作家の再要求に中途半端に変えたため結末が少しぎこちなく演出されたでしょう。 『チーズ・イン・ザトラップ』は、独特なロマンス物です。 主人公は平凡だが、どこかもどかしく見える女子大生ホンソル、金持ちの家の坊ちゃんながら勉強もでき、しかもイケメンの先輩ユジョン。 2人の間で起こる微妙な神経戦が作品の最大の軸です。 しかし、運命的なことをどうしますか?避けようとしても秘密のユジョンとの関係が絡み合ってしまったから。 2人が繰り広げる神経戦が妙ですよね。ここにユジョンと事情があるインホ、ホンソルをちょろちょろ付きまとうストーカーヨンゴンまで加勢し、ホンソルの人生はねじれていきます。 ホンソルとユジョンの神経戦はホンソルが落とした書類をユジョンが足でトンと鳴らす場面で極大化されます。 追いかけて問いかけることもできない曖昧な状況。 スンキはこのような神経戦を高校に通う時に構想したといいます。寝かしておいたコンテを偶然発見し、デビュー作品として準備をしたんです。 「一人でいるのが好きで非好感である後輩と他人がすべて好きで、できる先輩がいますが、2人の神経戦を繰り広げる短く簡単な話でした。周囲の人々は知らずその2人だけが感じる神経戦、この話は大丈夫だったと思って大学を背景に内容を少しつけましたね」 作家がCINE21とのインタビューで明らかにした作品の構想です。 妙な神経戦が作品にスリラーの感じを与えさせたでしょう。先に紹介した写真はCINE21とのインタビュー当時の写真で、唯一公開された写真ですが、作家がSNS活動もほとんどせずブログにも作品以外には身上についてほとんど書かない神秘主義を維持するため、スリラーの性格が強化されるかのようでもあります。 作品は現在と過去を行き来します。時間が行ったり来たりするので混乱することもあるでしょう。しかし、漫画を見ながらそんな心配はしなくてもいいです。作家が親切に、現在と過去を区分したからです。 現在は枠が白色、過去は枠が黒色。1部9話にこれに対する説明が添付されています。 ここで質問を一つ。 チーズイン・ザ・トラップ(Cheese in the trap)は、一体何を意味するのでしょう? 作品でチーズはだれであり、トラップはまた誰でしょうか? 連載が終わったので作品を見れば分かるでしょう。 筆者が漫画を見るように罠を掛けているかもしれません。 作品が絶大な人気を率いたため、読者たちが自発的に作った解説版もあり、マネークリップ、駐車番号板、洋装ノート、マグカップ、透明ケース、メモ用紙、Tシャツなど多様なグッズも製作販売中です。 ドラマに続き映画でも制作されました。映画の中でユジョン役はドラマに引き続き、俳優パク・ヘジンがキャスティングされ、ドラマで俳優キム・ゴウンが演じたホンソル役はオ・ヨンソが引き受けました。 映画は、すでに撮影を終えた状態で今年初めに上映される予定です。 |