トップ > コラム > オピニオン > [SNSの世界] 1人放送が人気、SNSを占領した
最近、ソーシャルネットワークサービス（SNS）で最も熱い人物は「ペク主夫」だ。料理研究家であるペク・ジョンウォン氏を指すもので、彼が最近、MBC芸能番組『マイリトルテレビジョン（以下、マリテル）』で進行している1人料理の番組から始まったものだ。マリテルはタレントを始めとして、フィットネスのトレーナー、シェフなど、様々な分野の専門家が、独自のコンテンツで直接プロデューサー兼演技者となり、インターネット生放送を行う「1人放送」の対決番組だ。ペク・ジョンウォン氏は、自分の職業を生かして、料理番組を進行しているが、他の進行者よりもはるかに高い視聴率で注目されている。
彼の人気の秘訣は、誰でも簡単に手にすることのできる材料を活用した簡単に作れるレシピとリアルタイムで視聴者の意見を聞いて反応する放送の進め方だ。ペク・ジョンウォン氏は、生放送で「ミキサーが上手く作動しない」と不平を言ったところ、チャット画面で視聴者から「ミキサーメーカーの社長に謝罪せよ」と要求され、すぐにミキサーメーカーの社長に謝罪して笑いをかもし出したりもした。また、微妙な姿勢をとり、まるで手で足を触ったかのように見えたところ、視聴者から「足を触った手で料理をしている」と指摘された。彼は、これを否定するように首をかしげながらも、視聴者の要求によって手を拭いて姿勢を変えて足を外側に出したりもした。視聴者の小さな指摘を逃さず、即時に対応する点から良い反応を得ているのだ。
ペク・ジョンウォン氏のように、自分だけの個性あふれるコンテンツで武装して、放送人と視聴者が双方向のコミュニケーションをする1人放送は世界的な流れだ。米国の芸能メディア『バラエティ（Variety）』の調査によると、昨年、米国の10代の若者に人気のある10代のスターのうち、「ユーチューブ・スター（ユーチューブで有名になった1人放送）」が、1~5位を席巻するほど大きな影響力を及ぼしている。自分だけの化粧法のヒントとユニークな変身化粧法の放送で有名なユーチューブ・スターのミシェル・ファン（Michelle Phan）は、固定の視聴者だけでも770万人を保有しており、累積クリック数は1億回を超えた。その人気に世界的な化粧品ブランドのランコムのビデオ・メイクアップアーティストとしてスカウトされただけでなく、ブランドの立ち上げを行ったほどだ。
グーグルの動画サービスであるユーチューブも1人放送の奨励活動を活発に展開している。米国のニューヨークとロサンゼルス、英国のロンドン、日本の東京、ブラジルのサンパウロなど、世界5つの都市にユーチューブのクリエイター（1人放送）をサポートするための空間である「ユーチューブ・スペース」を設けたりもした。
韓国でも1人放送は、大きな人気を得ている。ユーチューブは昨年一年間で、最も大きく成長した韓国ユーチューブ・チャンネル20位のうち、個人のクリエイターのチャネルが25％を占めたと明らかにした。同じ期間、韓国内のチャンネル登録者数増加の基準では、個人クリエイター・チャネルの割合が70％まで上昇した。
ユーチューブとともに、韓国の1人放送市場を牽引しているのは、アフリカTVだ。アフリカTVは、インターネットの個人放送サービスで、特別な技術・機器・コストがなくても、誰でもいつでもどこでも、リアルタイムで生放送をすることができる。誰でも放送が可能なため、その素材も多様で、チャット画面があり、放送者と視聴者の間のリアルタイムコミュニケーションも可能だ。いわゆる「モクバン（食べる放送）」「ゲームバン（ゲーム放送）」「トクバン（トーク放送）」という用語もここから登場した。初等学生（小学生）の大統領を意味する「初統領」として人気を得ている「ヤンティン（ヤン・ジヨン）」は、アフリカTVでリアルタイムで進行していたゲーム放送が大きな人気を得て、自分の放送だけを提供する「ヤンティンTVアプリ」まで作った。彼女の人気の秘訣は、リアルタイムゲームの放送中継で、視聴者の悩み相談コーナーを運営するなど、積極的なコミュニケーションが大きな反響をもたらしたことだ。彼女は、韓国で初めてユーチューブのチャンネル登録者数が100万人を超えた。
1人放送のメディアが今は、地上波にまで進出した。一部では、過度に暴力的なシーンや露出・悪口などが濾過されずに放送されるという点から問題提起をするが、これからの1人放送の無尽蔵な発展可能性は見守る値する。
[SNSの世界] 1人放送が人気、SNSを占領した
![[SNSの世界] 1人放送が人気、SNSを占領した](https://cdn.mottokorea.com/mottokorea/userfiles/2015/05/0530_121.jpg)
彼の人気の秘訣は、誰でも簡単に手にすることのできる材料を活用した簡単に作れるレシピとリアルタイムで視聴者の意見を聞いて反応する放送の進め方だ。ペク・ジョンウォン氏は、生放送で「ミキサーが上手く作動しない」と不平を言ったところ、チャット画面で視聴者から「ミキサーメーカーの社長に謝罪せよ」と要求され、すぐにミキサーメーカーの社長に謝罪して笑いをかもし出したりもした。また、微妙な姿勢をとり、まるで手で足を触ったかのように見えたところ、視聴者から「足を触った手で料理をしている」と指摘された。彼は、これを否定するように首をかしげながらも、視聴者の要求によって手を拭いて姿勢を変えて足を外側に出したりもした。視聴者の小さな指摘を逃さず、即時に対応する点から良い反応を得ているのだ。
ペク・ジョンウォン氏のように、自分だけの個性あふれるコンテンツで武装して、放送人と視聴者が双方向のコミュニケーションをする1人放送は世界的な流れだ。米国の芸能メディア『バラエティ（Variety）』の調査によると、昨年、米国の10代の若者に人気のある10代のスターのうち、「ユーチューブ・スター（ユーチューブで有名になった1人放送）」が、1~5位を席巻するほど大きな影響力を及ぼしている。自分だけの化粧法のヒントとユニークな変身化粧法の放送で有名なユーチューブ・スターのミシェル・ファン（Michelle Phan）は、固定の視聴者だけでも770万人を保有しており、累積クリック数は1億回を超えた。その人気に世界的な化粧品ブランドのランコムのビデオ・メイクアップアーティストとしてスカウトされただけでなく、ブランドの立ち上げを行ったほどだ。
グーグルの動画サービスであるユーチューブも1人放送の奨励活動を活発に展開している。米国のニューヨークとロサンゼルス、英国のロンドン、日本の東京、ブラジルのサンパウロなど、世界5つの都市にユーチューブのクリエイター（1人放送）をサポートするための空間である「ユーチューブ・スペース」を設けたりもした。
韓国でも1人放送は、大きな人気を得ている。ユーチューブは昨年一年間で、最も大きく成長した韓国ユーチューブ・チャンネル20位のうち、個人のクリエイターのチャネルが25％を占めたと明らかにした。同じ期間、韓国内のチャンネル登録者数増加の基準では、個人クリエイター・チャネルの割合が70％まで上昇した。
ユーチューブとともに、韓国の1人放送市場を牽引しているのは、アフリカTVだ。アフリカTVは、インターネットの個人放送サービスで、特別な技術・機器・コストがなくても、誰でもいつでもどこでも、リアルタイムで生放送をすることができる。誰でも放送が可能なため、その素材も多様で、チャット画面があり、放送者と視聴者の間のリアルタイムコミュニケーションも可能だ。いわゆる「モクバン（食べる放送）」「ゲームバン（ゲーム放送）」「トクバン（トーク放送）」という用語もここから登場した。初等学生（小学生）の大統領を意味する「初統領」として人気を得ている「ヤンティン（ヤン・ジヨン）」は、アフリカTVでリアルタイムで進行していたゲーム放送が大きな人気を得て、自分の放送だけを提供する「ヤンティンTVアプリ」まで作った。彼女の人気の秘訣は、リアルタイムゲームの放送中継で、視聴者の悩み相談コーナーを運営するなど、積極的なコミュニケーションが大きな反響をもたらしたことだ。彼女は、韓国で初めてユーチューブのチャンネル登録者数が100万人を超えた。
1人放送のメディアが今は、地上波にまで進出した。一部では、過度に暴力的なシーンや露出・悪口などが濾過されずに放送されるという点から問題提起をするが、これからの1人放送の無尽蔵な発展可能性は見守る値する。
- 毎日経済 チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-05-29 16:06:46
