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第16回世界知識フォーラムの開会式…ブレア前英国首相「新しい時代精神」語る


  • 第16回世界知識フォーラムの開会式…ブレア前英国首相「新しい時代精神」語る
△写真=新しい時代精神を求めて…奨忠体育館をいっぱいに埋めた聴衆:20日、ソウル市奨忠洞の奨忠体育館で開かれた第16回世界知識フォーラムの開会式でトニー・ブレア前英国首相(右)とチャン・デファン毎経メディアグループ会長・世界知識フォーラム執行委員長が「新しい時代精神を求めて(Mapping the ZEITGEIST)」と呼ばれるテーマで対談している。この日の行事には各分野のリーダーを含む約2500人の聴衆が、ブレア前首相の提示する変化と改革の時代精神とこれを実現する解決策に耳を傾けた。 [キム・ジェフン記者]

「改革は拍手を受けて始まるが、いざ推進に入ると地獄のような戦いが始まる。変化に抵抗しても、いつかは変化を受け入れるしかない。変化をさまたげることはけっきょく時間を逃すだろう」。

トニー・ブレア前英国首相は20日、ソウル市奨忠洞の奨忠体育館・新羅ホテルで「新しい時代精神を求めて(Mapping the ZEITGEIST)」をテーマに開幕した第16回世界知識フォーラムに参加してこのように明らかにし、成功的な国家構造改革のためには抵抗を制して明確な目標に向かって進まなければならないと指摘した。新しい状況に合わせて変化をもたらすことが、まさに時代精神だというわけだ。

ブレア前首相は1997年に首相になった後の10年間、英国を率いて公共・労働・教育などの構造改革を成功に導いたことがある。ブレア前首相は「改革作業が特定の事案に入ると利害集団が反対し、このようにして生まれた抵抗は、時には克服することがとても難しい」とし、「しかし実際に改革が行われた後は、(さらに改革するべきという)物足りなさが残る」と説明した。

ブレア前首相はこれとともに、変化をもたらすことがまさに政府の時代精神だと強調した。一部では人気迎合主義(ポピュリズム)で変化を拒否する動きがあるが、これはけっきょく変化の速度を遅らせる副作用になるだけだというのが彼の主張だ。ブレア前首相は「変化に抵抗することは人気に役立てることができるが、結局は変化することになる」とし、「ポピュリズムに振り回されると解決策が提案されるどころか、解決策まで行く道を妨げるだけだ」と強調した。

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  • < 21日、世界の知識フォーラムの主要日程 >

ソーシャルネットワークサービス(SNS)の拡散で変化した政治環境にも注意しなければならないと、ブレア前首相は指摘した。 SNSで形成された世論が「実際の世論」なのか「ノイズ」なのかを区別しなければならないということだ。ブレア前首相は「過去には世論の形成に多くの時間がかかったが、今ではSNSで世論が夕立のように瞬時に押し寄せることがありうる」とし、「これは実際の世論ではない可能性があるため、政治家らは実際の世論とノイズを区別する必要がある」と助言した。

この日、世界知識フォーラムの開会式には国内外のオピニオンリーダーをはじめとする聴衆2500人あまりが集まって、碩学が持ち出した世界経済の解決策を聞いた。

朴槿恵(パク・クネ)大統領はこの日、世界知識フォーラムの開会式に映像で祝辞を送り、「政府は経済革新に拍車をかけており、公共・労働・金融・教育など4大部門の改革を積極的に推進している」とし、「成功的な労働・年金改革で英国を変化させたブレア前首相と、世界知識フォーラムに参加した碩学が経験と知恵を分けてください」と注文した。

チャン・デファン毎経メディアグループ会長・世界知識フォーラム執行委員長は開会の辞で、「急速に変化する世界は極度の不確実性にさらされているので、これを突破するためには時代精神を理解しなければならない」とし、「90以上のセッションで行われる今回の世界知識フォーラムは、 21世紀の時代精神を発見するために大きな助けになるだろう」と語った。

今回の世界知識フォーラムはこの日から3日間、奨忠体育館と新羅ホテルで行われる。
  • 毎日経済_チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-20 17:48:46




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