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[単独] LGと斗山が協業…透明OLEDを電気ショベルの運転台に


    • 去る5日(現地時間)、CES 2022で観覧客が透明OLEDを採用した斗山ボブキャット製電気ショベル「E35e」をながめている。 [イ・スンフン記者]


    斗山ボブキャット(Doosan Bobcat)は未来型電気ショベルのためにLGディスプレイと協力した。去る5日(現地時間)から3日のあいだ米ラスベガスで開かれた「国際電子製品博覧会(CES 2022)」で、斗山ボブキャットはミニ電気ショベルのコンセプトモデルにLGディスプレイの新型透明有機発光ダイオード(OLED)を搭載した。まだコンセプトモデルだが、透明OLEDのサプライヤーは全世界でLGディスプレイだけであるだけに、実際に量産に乗り出すならば両社が協業することが有力視される。

    斗山ボブキャットが公開したミニ電気ショベル「E35e」は、運転席の前面にガラスの代わりにタッチ式透明OLEDを採用して作業効率を大幅に高めた。拡張現実(AR)を適用して、工事の位置や現状などを画面に見せ、画面タッチで各種機能を制御できる画期的な製品だ。

    例えば作業者が掘削する位置を透明OLEDが矢印で表示したり、掘削の深さなどの工事に必要な情報をリアルタイムで表示するという式だ。透明OLED画面をタッチすると、ショベル機能を制御することができる。

    これまで視野をさえぎっていた作部をなくし、死角地帯の解消によってより安全に作業できるように補助もできる。それだけでなく、前面部のガラスをモニターのように使用して、遠く離れた場所にある別のショベルを遠隔で操縦することができる。

    実際に斗山ボブキャットは米ラスベガスでのCES 2022の現場から980キロ離れた、コロラド州デンバー市に所在するコンパクトトラックローダーを遠隔調整するようすを示した。ロイター通信やフォックスニュースなどの主要な外信も、このような次世代技術を先駆けて報道した。

    透明OLEDはバックライトなしで画素が光を出す、OLEDのメリットを最大化した技術だ。現在、世界で大型の透明OLEDはLGディスプレイが単独で供給している。 LGディスプレイは2019年から、透明度40%の55インチ透明OLEDの量産を始めた。一般ガラスの透明度が70%である点を考慮すると、かなりのレベルだと評価されている。


    このような利点から、最近はショッピングモール、博物館、地下鉄などに採用され始めた。グローバルコンサルティング企業のボストンコンサルティンググループ(BCG)の研究調査結果によると、全世界の透明OLED市場の規模は2022年1000億ウォン台から2025年の3兆ウォン台に続き、2030年には12兆ウォン台に達するなど急速に成長する見通しだ。

    このような展望どおりにCES 2022現場では、斗山ボブキャット以外にも新型のコンセプト製品に透明OLEDを借用した企業が多かった。現代重工業グループが2020年に設立した自律運航・航海システム開発専門企業「アビカス」は、運転席前のガラスに透明OLEDを搭載した自律走行ボートを展示した。自社開発したARシステムを適用した各種の運航情報や航路、浮標・礁位置案内などの次世代航海ナビゲーションシステムを披露した。
  • 毎日経済 | ラスベガス=イ・スンフン記者/ソウル=オ・チャンジョン記者 | 入力 2022-01-11 19:06:02