数字経済 > 企業
LGエンソル、米GMと「電気自動車時代の関門の役割」果たす
キム・ドンミョンLGエネルギーソリューション自動車電池事業部長（副社長・左）が25日（現地時間）、米国ミシガン州議会の建物で開かれた「LGエネルギーソリューション～GM第3合弁工場」投資発表イベントで、メアリー・バーラGM会長と記念撮影を行った。[写真提供＝LGエネルギーソリューション]
20年以上にわたり事業協力を続けて同伴者的な関係を構築したLGエネルギーソリューションと米GMは、米国自動車産業の「心臓部」と呼ばれるミシガン州に第3合弁工場を建てる。米国がジョー・バイデン政権の主導で未来の電気自動車市場の覇権戦争に飛び込んだなかで、両社の同伴投資が数年以内に実を得ることができるかどうかに注目が集まっている。
LGエネルギーソリューションとGMは25日（現地時間）、年内に米国ミシガン州ランシングでUltium Cells（アルティアムセルズ）の第3合弁工場に着工し、段階的増設を経て今後は年生産能力50GWh（ギガワット時）規模の工場にするという計画を発表した。アルティアムセルズが設立されてからわずか2年めの第3工場建設計画で、両社の最高経営陣は戦略的パートナーシップの強化を予告した。
権映寿（クォン・ヨンス）LGエネルギーソリューション副会長（CEO）は「アルティアムセルズの第3合弁工場は、数百万台の電気自動車を誕生させる関門の役割を果たすことになるだろう」とし、「長い協力関係を構築しているGMとともに、米国電気自動車時代の転換に貢献していくつもり」と語った。
メアリー・バーラGM会長は「今回の新規工場は2025年に北米電気自動車市場で1位達成を狙うGMにとって非常に意味のある一歩」だとし、「アルティアムセルズの新規工場を含め、ミシガン州の電気自動車の生産に関連する工場に総70億ドル以上を投資するつもり」だと明らかにした。
LGエネルギーソリューションとGMは、アルティアムセルズ新規工場を最尖端のスマートファクトリー技術を適用した製造知能化工場として構築する計画だ。バッテリー生産の全工程に情報通信技術（ICT）を基盤にしたリアルタイムモニタリングシステムを導入することで、高効率・高品質の製品を量産する予定だ。また世界最高の技術レベルの工場を目指し、GMが北米市場で長年積み重ねてきた運営ノウハウと、LGエネルギーソリューションのバッテリー研究開発・生産能力を結合させる。
両社がわずか2年ぶりに3番目の合弁工場設立を発表した背景には、爆発的な速度で成長する米国電気自動車市場がある。グローバル市場調査会社のIHSによると、北米電気自動車用（純粋電気自動車、プラグインハイブリッド車の合算）バッテリー市場は2021年の46ギガワット時から2023年には143ギガワット時に、そして2025年には286ギガワット時に急成長が予想される。年平均成長率だけでも58％に達する。
GMもまた2025年の北米電気自動車市場シェア1位の達成を目標に、攻撃的な動きを続けている。この日、GMはアルティアムセルズ第3工場を含め、ミシガン州内の既存工場を電気自動車の生産ラインに転換するなど、総70億ドル規模の投資計画を発表した。
2025年までに30種以上の電気自動車モデルを発売し、2035年までにすべての車両を電気自動車に切り替えるためだ。 LGエネルギーソリューションは2025年までに北米地域で160ギガワット時以上の生産能力を確保するという目標を掲げたが、蘭ステランティスと日ホンダとの合弁工場の設立、自社工場の増設などを加えれば、その規模はさらに大きくなる見通しだ。
この日、米国中心の電気自動車市場転換を構想しているバイデン大統領は声明を出し、「これまでの1年間で電気自動車・バッテリー製造のために米国自動車分野に1億ドル以上の投資発表が行われた」とし、「議会はメイド・イン・アメリカの電気自動車とバッテリーや半導体への追加インセンティブを促進するだろう」としながら、社会福祉インフラ法の早急な処理を促した。
バイデン大統領は「私の経済戦略が米国の歴史的な製造業の帰還に一助となっている」とし、「私は就任初日から、政府は米国の電気自動車製造の未来を先導することに焦点を合わせた」と明らかにした。
一方、機関需要予測で1京5203兆ウォンの注文を引き寄せ、企業公開（IPO）の新しい歴史を書いたLGエネルギーソリューションは27日、有価証券市場に入場する。 LGエネルギーソリューションがSKハイニックスを超えて、時価総額100兆ウォンを達成できるかに注目が集まる。- 毎日経済 | ソウル＝パク・ユング記者/ワシントン＝カン・ゲマン特派員 | 入力 2022-01-26 23:18:40
