記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 企業

サムスン電子、最速のDRAMを開発…高速化と省電力化


    サムスン電子は昨年、業界で初めて開発した「LPDDR5X」DRAMを米Qualcomm(クアルコム)社のモバイルプラットフォームに搭載して業界最高速度を検証した。

    3日、サムスン電子は米クアルコムのSnapdragon(スナップドラゴン)モバイルプラットフォームに自社のLPDDR5X DRAM 8GBパッケージを搭載し、7.5Gbpsの動作速度を実現したと明らかにした。サムスン電子のLPDDR5X DRAMは、前世代製品であるLPDDR5よりもデータの処理速度が1.2倍速くなった製品だ。超高解像度の映像撮影機能が向上し、人工知能(AI)性能を実現できる。また既存のLPDDR5よりも消費電力を約20%減らした。

    サムスン電子は性能と容量を改善したLPDDR5X DRAMを供給して次世代プラットフォーム環境を支援し、プレミアム低電力DRAM市場を拡大していくという戦略だ。市場調査機関の英Omdia(オムディア)によると、サムスン電子の昨年の第3四半期のモバイルDRAMシェアは56.1%で世界1位を占めている。

    第5世代(5G)通信と人工知能(AI)やメタバースなど、次世代産業では大容量データを高速で処理しなければならないため、高性能・低電力DRAMの需要は拡大する見通しだ。

    サムスン電子メモリ事業部のハン・ジンマン戦略マーケティング室長(副社長)は、「サムスン電子の最新LPDDR5X DRAMとクアルコムのモバイルプラットフォームの協力を土台に、モバイル製品だけでなくメタバースとオートモーティブ、ゲーム、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)、高性能PCそしてAIなど、低電力DRAM市場の応用先を拡大していくつもり」だと語った。

    クアルコムテクノロジーのジアド・アスガル(Ziad Asghar)製品管理担当副社長は、「クアルコムのスナップドラゴンプラットフォームとサムスン電子のLPDDR5X DRAMはゲームとカメラや各種アプリで、ユーザー体験を一段階引き上げるためにAIエンジンの性能向上と新機能を提供するだろう」と明らかにした。
  • 毎日経済 | チョン・ユジョン記者 | 入力 2022-03-03 11:04:13