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ネイバー対カカオ…「ラバン」海外市場で激突か

  • 韓国テック恐竜のネイバー(Naver)とカカオ(kakao)は今回、海外で「ラバン(ライブコマースの韓国式表現)」市場をめぐって激突を予告している。ネイバーは昨年の5千億ウォンを超える累積取引きの経験を土台に、LINE(ライン)と合弁して日本と東南アジアを、カカオは昨年末に買収したライブコマース専門企業のグリップ(GRIP)と本社カカオコマース事業部が協力し、アジアと北米市場を集中攻略する。

    4日の情報技術(IT)・流通業界によると、ネイバーとカカオは昨年、国内でテレビホームショッピングのオンラインバージョンである「ラバン(ライブコマース)」を開始した後、市場先取りのために国内事業1年ぶりに海外進出を準備している。 IT業界の関係者は「現在、ラバンは2000年代初頭のホームショッピングのような勢いで急成長している」とし、「昨年にネイバーとカカオが本格的に飛び込んで市場が再編されており、海外市場まで先取りするために両社ともすばやく準備を整えている」とした。

    ネイバーは国内ライブコマース事業の成功経験を資産として海外ではラインと連合し、日本と東南アジアに「Kラバン」を拡散させる方案を考慮している。ネイバーは2年前にライブコマース事業に飛び込んだが、昨年末までに5千億ウォン以上が取引きされるなど、初期の安着に成功したという評価を受ける。特にスマートストアに入店した中・小の商人(SME)がショッピングライブに大挙飛び込んで、取引き量の増加をリードした。長時間放送だけでなく、10分以内の短いショートフォーム(短い映像)形態の放送でも強みを見せる。ネイバーの韓聖淑(ハン・ソンスク)代表は「(ショートフォームのラバンは)10分の短い放送でも売上1500万ウォンを記録するなど、成功事例を作っている」と明らかにした。

    カカオは独自のライブコマースを進行しながら、昨年末に電撃買収したグリップまでを投入するツートラックで海外進出に始動をかけた。ネイバーがテレビのように午前9~10時頃から夜10時までラバンを進行することに反し、カカオは一日に4~5個の商品を選択して集中的に放送する戦略をとっている。これにグリップがオープンプラットフォームの形で中・小商人を入店させ、より多様なショッピングの機会を与える方式を選んだ。グリップにはすでに2万人以上の中・小商人が入っているが、昨年末までに累積取引き額1千億ウォンを突破した。キューテン(Qoo10)とのコラボレーションで日本にも進出した。

    このようにライブコマース競争が熱くなったのは、実際の購入につながる購入転換率が5%を超えるためだ。一般電子商取引(イコマース)の1%以下の転換率と比較して著しく高い。またテレビホームショッピングとは異なり、PCやスマートフォンによるリアルタイムのコミュニケーションが可能で、特に地下鉄やバスで移動中でも視聴しながら容易に購入できるほど顧客アクセシビリティも優れている。売り手の立場からは手数料も強みだ。主要なテレビホームショッピング会社の手数料が25~30%に達するのに対し、ライブコマース手数料は5~10%に過ぎない。

    KTB投資証券によると、韓国のライブコマース市場の規模は昨年の1兆6千億ウォンから2025年には30兆ウォン台まで成長すると分析された。実際い市場規模は2020年の約4千億ウォンから1年のあいだに4倍ほど増加した。 KTB証券は、電子商取引全体に占める割合は今年は1.4%で、来年の2.7%を経て2025年には10.9%に達すると予想した。
  • 毎日経済 | チン・ヨンテ記者 | 入力 2022-03-04 19:41:34