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現代自動車もOS競争に参戦、テスラ・グーグルに対抗 SDV時代を意識

  • テスラとグーグルに対抗するための完成車メーカー各社のソフトウェア競争が激しくなっている。現代自動車など完成車メーカーは主要部品を一度に管理できるソフトウェアである「統合型運営システム(OS)」を先を争って開発している。グーグルとアップルがスマートフォンOS市場を掌握したように完成車業界でもソフトウェア主導権競争が繰り広げられているのだ。

    6日、自動車業界によると現代自動車グループは年内に第2世代統合制御器(統合OS)の開発を完了することにした。早ければ今年の下半期に発売されるジェネシスG90モデルに初めて適用される見通しだ。G90には自動走行3段階が国内で初めて適用されたが、一段階発展した統合制御器が必要だからだ。

    車両1台には様々な機能を統制する電子制御器(ECU)が70~100台ほど入っている。ECUが「脳」の役割をするわけだ。これを最大限減らして中央で統合・制御するのが現代自動車グループの目標だ。統合OS競争はテスラが火をつけた。これまではECUごとにソフトウェアがそれぞれ異なり、一度に制御することが難しかった。ところがテスラは部品に搭載されたソフトウェアを統合してECUの個数を減らした。テスラは、これを通じて無線ソフトウェアアップデート(OTA)で車両性能を改善する。自動走行車で重要なビックデータを1か所に集めて分析するのも楽になった。現代自動車はもちろん、トヨタやフォルクスワーゲン(Volkswagen)など世界中の自動車メーカー各社が統合OS競争に参入する理由でもある。トヨタは統合型OSの開発環境である「アリーン(Arene)」を開発している。フォルクスワーゲンも統合型OSである「VW.OS」を開発するためグループソフトウェア組織を合わせた。2030年までにソフトウェアの内在化率を60%以上引き上げるのが目標だ。

    韓国自動車研究院のチャン・デソク先任研究員は「完成車が統合型OSの開発でソフトウェアエコシステムを確保することが、これから訪れる「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」時代に重要なイシューであることを認識した結果だ」と伝えた。さらに、テスラが扉を開けた「自動車のサブスクリプション」も新しく注目されている。Netflixを購読するように自動車ソフトウェアを定額料金を支払って使用する方式だ。テスラは自動走行オプションを前払費用1万2000ドル(約1461万ウォン)または月額費用199ドル(約24万ウォン)で販売する。最近、ベンツは欧州市場で「ザ・ニューEQS」を発売し、後輪操舵(RWS)のサブスクリプションサービスを開始した。

    インフォメーションOS競争も熾烈だ。一番先頭に立った企業はグーグルだ。グーグルはインフォメーションOSの「アンドロイドオートモーティブ(Android Automotive)」を開発した。ボルボやホンダ、フォード、ステランティスなどがこれを活用すると明らかにしている。一方、現代車はインフォテインメントも独自路線を歩んでいる。現代車は最近、「コネクテッドカー運営体制(ccOS)」を開発しジェネシスに導入した。
  • 毎日経済 | イ・セハ記者/ソ・ジヌ記者 | 入力 2022-04-06 17:25:10