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サムスン電子とSKハイニックス、DDR5で勝負 半導体の花冷えに打ち勝つ

  • メモリ半導体市場の需要が今年の第2四半期に入って再び萎縮する兆しを見せると、半導体業界が次世代製品の早期導入に向けて積極的に動き出した。業界の両リーダーであるサムスン電子とSKハイニックスは次世代半導体である「DDR5」の大衆化を繰り上げて市場に薫風を吹き込むという計画を立てた。

    DRAMメモリは今年の初めには第2四半期から単価が上昇する傾向が見込まれていたが、最近予想していなかった「花冷え」に見舞われた。8日、DXI現物価格指数は10調査日連続で下落した4万636と集計された。このような連続下落傾向を記録したのは昨年11月以来、初めてだ。業界ではロシア戦争と米国の利上げの影響で業況悪化が当分続くという見通しが出ている。

    半導体業界は、このような不況を積極的なプレミアム新製品の大衆化を通じて乗り切る計画だ。DDR5 DRAMは2013年度に発売したDDR4をつなぐ次世代DRAM半導体だ。従来のDDR4より速度は2倍以上速く電力消耗量は10%以上低い。特に電力使用量に敏感なデータセンターから本格的に大量購入が始まる見通しだ。

    DDR5は今年初めに発売されたインテルのPC用12世代CPUから商用化が始まった。半導体業界はインテルが近く発表する新型サーバー用プロセッサーに注目している。インテルの新型サーバー用プロセッサーがDDR5を搭載する予定だからだ。第2四半期中に発売される可能性が高いが大手IT企業各社の需要は相当なものと見られる。

    市場調査会社のオムディア(Omdia)によると全体のDRAM市場でDDR5出荷量の割合は今年4.7%、来年20.1%に増え、2025年には40.5%を占める見通しだ。

    両社は今回のインテル新製品の発売を基点にDDR5の普及時期をさらに繰り上げることに力を入れる予定だ。

    サムスン電子は7日、第1四半期の暫定業績の発表に合わせ戦略的にDDR5ビジョン映像を公開した。映像を通じてサムスン電子は新しい未来像を提示し「速度、容量、環境性能に至るまでDRAMの性能制限を超え、データ中心の革新を主導することになる核心製品だ」と自信を示した。

    サムスン電子のDDR5 DRAMは、従来のDDR4より約2倍速い4800Mbps以上のデータ処理速度と4倍ほど大きくなった最大512GBの容量を備えている。

    特に、サムスン電子のDDR5は電力管理半導体(PMIC)を基板に直接搭載し電力効率性を30%以上引き上げた。DDR5の主要需要先であるデータセンターがサーバーの駆動と冷却に多くの電力を消耗するだけに高性能・低電力メモリへの需要が大きいことが期待される。

    サムスン電子は「今年、PCからスタートし、サーバーまでDDR5に本格的な入れ替えが始まるものと予想される」とし、「DDR5はデータセンター会社の運営コストを下げるだけでなく環境のための持続可能な発展にも寄与するものと期待される」と明らかにした。

    SKハイニックスもDDR5の早期普及に積極的に乗り出す計画だ。SKハイニックスは昨年末、DRAM単一チップとしては業界最大容量の24Gb(ギガビット)DDR5製品のサンプルを出荷し市場を攻略している。前バージョンのDDR5チップより容量が16Gbから24Gbに拡大され速度は最大33%速くなった。

    また、SKハイニックスの技術陣は新製品の電力消耗を従来の製品比約25%減らし生産効率の改善に伴い製造過程でもエネルギー投入量を減らした。48GB(ギガバイト)、96GBの2つのモジュールに優先的に発売されクラウドデータセンターに供給される予定だ。
  • 毎日経済 | オ・チャンジョン記者 | 入力 2022-04-08 17:40:36