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世界の韓国製薬・バイオ業界を見る目が変わった…活気を帯びる技術輸出
- 韓美(ハンミ)薬品の技術輸出の成果に自信を得た国内の製薬会社やバイオ企業は、本格的に海外市場の攻略に乗り出している。また、ハンミ薬品の技術輸出をきっかけに、グローバルな製薬会社の韓国の製薬・バイオ業界を見る目が変わり、技術輸出が活気を帯びる見通しだ。
< 韓国の医薬品輸出統計 >
鍾根堂(チョングンダン)は2018年の発売を目標に、これまでバイオシミラー「CKD-11101」の臨床第3相を国内だけで進めてきた。しかし日本のフジ製薬工業との契約に成功し、海外でも臨床試験を経て製品を発売する計画だ。
鍾根堂は現在、「ネスプ」のバイオシミラーを開発している開発会社の中では最も段階が進んでいると評価されている。今後は6000億ウォン規模の日本市場へ最初に進出し、その後は2兆5000億ウォンに達するオリジナル薬のネスプともグローバルな市場で競争を繰り広げるものと期待を集めている。
鍾根堂のキム・ヨンジュ代表は、「鍾根堂の技術力で開発したバイオ医薬品が、グローバル市場に進出する第一歩」だとし、「今後は革新的なバイオ医薬品を開発し、急成長する市場を積極的に攻略するつもりだ」と明らかにした。
大熊(テウン)製薬は肺炎・敗血症・重症の細菌感染症や一般的な感染症など、広範囲な用途に使用されている「メロペネム」系抗生物質に対するジェネリック医薬品を開発した。グローバル製薬会社であるアストラゼネカ(AstraZeneca)社が開発した「メレム(Merrem)」がオリジナル製品で、米国内市場だけでも約2000億ウォン規模だ。
大熊製薬は米国食品医薬品局(FDA)の許可を契機に、中東・南米市場にまで進出を拡大する計画だ。
バイオベンチャーのキュリエント(Qurient)社は、グローバル臨床開発中の薬剤耐性結核の治療薬として、2013年に財団法人「汎部処新薬開発事業団」の研究開発(R&D)の課題に選定された。
これ以後、非臨床段階の開発を成功裏に終えて、最近は臨床第1相段階の研究も支援課題に選定された。
この他にも、昨年相次いでジャックポットを決めた韓美薬品の開発品目も、依然として多国籍製薬会社のパイプライン確保のターゲットになるものと見られる。業界1位の柳韓洋行(ユハンヤンヘン)も最近は積極的にR&Dに乗り出して、糖尿治療剤と変性椎間板の治療薬などが市場の注目を集めている。
バイオシミラー分野では、サムスンバイオエピスとセルトリオンなどが、それぞれヨーロッパとアメリカで上半期の許可を期待している。中小企業であるエイゼンバイオ社の関節炎治療剤のバイオシミラーも、今年の上半期に日本からの許可が期待される。 - 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-05 23:50:16