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サムスン、アップルとの1.2億ドル2次訴訟に完勝

1審覆して「スライドさせてロックを解除」などの特許無効に 

  • スマートフォンの機能を巡って行われた1億2000万ドル規模の特許訴訟で、サムスン電子がアップルに完勝した。特許侵害を認めた1審裁判を完全に覆し、すべてが無効になっただけでなく、むしろアップルがサムスン電子の特許を1件侵害したものと認められた。アップルとのデザイン特許控訴審訴訟では敗北したが、サムスン電子が今回の判決でその雪辱を果たしたわけだ。

    米国ワシントンDC連邦区の連邦控訴裁判所は26日(現地時間)、このような内容を含む控訴審の判決を下し、判決文をウェブサイトに掲載した。

    第2次訴訟戦は、アップルが2012年2月、サムスンを対象に提起したもので、サムスンも4月に訴訟を起こした。裁判所は2​​011年4月から始まった第1次訴訟(アップルvsサムスンI)と区別するため、今回の件を2次(アップルvsサムスンII)と呼んでいる。1次はデザイン、2次は機能性中心の特許侵害有無を判断するものだ。今回の事件について、1審ではアップルが提起したサムスンの特許侵害5件のうち3件を、サムスンが訴訟で提起したアップルの特許侵害3件のうち1件ごとに賠償金を支払うよう判決している。しかし、今回の控訴裁判所は、原審が認めたアップルの特許3件のうち2件について「特許無効」、1件については「非侵害」の判断を下した。

    無効判決を受けたアップルの特許は「スライドしてロックを解除する」と「自動タイプミス修正」だ。非侵害の判決が下されたのは「クイックリンク」機能だ。

    2件は、特許自体が無効であるため、今やサムスンが侵害しているかどうかを論じる必要がなくなった。事実、この2件は数年前から議論の対象になってきた特許権でもあった。 「スライドしてロックを解除する」は、すでに世界の多くの国で無効判決を受けており、不良特許としても悪名を轟かせた。特許専門サイトであるフォースパテントによると、4カ国18人の判事が、この機能について無効判決を下していた。アイデアは良いが特許で保護されるほどの特別な価値はないという判断からだ。

    1審でサムスンに賠償金の大部分を支払うように命じていた「クイックリンク」の特許は、サムスンがアップルの特許を侵害した証拠はないという判決が下された。クイックリンクの技術は、特定のデータを押したときにすぐに接続される動作をサポートしてくれる技術だ。例えば、ウェブページのリンクをクリックすると、すぐに関連ウィンドウが開き、電話番号をクリックすると通話できるようにサポートする。

    控訴裁判所は、アップルのオペレーティングシステムであるiOSとサムスンが仕様しているAndroid上でこの方式が異なる技術でサポートされていると判断した。アップルはサムスンが分析サーバーのレベルでクイックリンクの特許を侵害したと主張したが、控訴裁判所はギャラクシーフォンがサーバーではなく、個々の端末でクイックリンク機能を支援していると見た。

    反対に、今回の控訴審では、アップルがカメラとファイルフォルダの管理をはじめとするサムスンの特許1件を侵害したとする1審判決がそのまま維持された。これにより、アップルは15万8000ドルの賠償金をサムスンに支払わなければならない状況になった。賠償金としては少額だが、追加の攻防結果に基づいて、アップルが訴訟費用まで抱える可能性も考えられる。まだ、アップルは2審に対する公式立場を明らかにしていない。
  • 毎日経済 イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-28 17:58:36