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中金利の魅力優しいモバイル消費者金融…「モバイルローン」

◆ #Lets_スタートアップ/① 国内初のP2P融資「8%」 ◆ 

    △写真=3日、「8パーセント」の従業員がソウル市銅雀区のオフィスで、イ・ヒョジン代表(左から二人目)と一緒に携帯電話サービスの画面をオンにしてポーズを取っている。 [イ・スンファン記者]

    「高金利に耐える必要のない人が第2金融圏のドアを叩くケースがあまりにも多い。高額の利息を払っていた人がより低金利で資金を調達し、早く借金を清算して投資もできるように支援したいと思っています」(イ・ヒョジン「8パーセント」代表)。

    毎日経済は「#Let's _スタートアップ」の最初の走者として、国内最大のP2P(Peer to Peer)ローン会社「8パーセント」を選定した。 8パーセントは8年を銀行員として働いたイ・ヒョジン代表(33)が2014年に創業した中金利のP2Pローン会社だ。関連法がなく、現在の業種は「消費者金融」として登録されている。

    P2Pローンはオンラインで金(投資家が貸付債権を買うなど)を集め、急ぎの金が必要な人に貸す方式をいう。多数の投資家が金を必要とする者に融資を実行することから、金融業界の「助け合い」と理解すればよいだろう。

    イ・ヒョジン代表は、「高利貸しは元金償還の代わりに可能なかぎり長いあいだ高利を得ることだけを考える。しかし8パーセントは元利金償還方式で融資を行い、借金をすべて帳消しにするように誘導する」とし、「けっきょく信用格付けを向上させる基盤を設け、長期的には銀行などの第1金融圏を訪ねることができるようにする」と強調した。

    米国などの先進国では、P2Pローン方式は見慣れないものではない。世界的には2020年までに、個人ローン市場の10%にまで増えるというのが業界の見通しだ。国内の個人向けローン市場は年1130兆ウォン規模だが、P2Pローン市場がせいぜい60億ウォン水準という点を勘案すれば、市場が熟するまでは時間がかかるものと見られる。

    フィンテック(FinTech)ブームが吹きながら、このようなスタートアップが国内のみで50社あまりを成すほどだ。すべて「中金利」を掲げて、第1・第2金融圏とのすきまを埋めるという趣旨で設立された。競争は熾烈だ。

    その中で8パーセントは頭角を現している。イ代表は「8パーセントは下半期の営業を開始するネットバンク中で、KT主導のコンソーシアム設立メンバーとして参加した」とし、「競争他社とは異なり、証券と通信社の効率的なシステムと顧客情報を共有する唯一の利点がある」と説明した。

    イ代表によると、毎日約100人が8パーセントにローンの申込を行う。顧客の中には国会議員からガールグループのメンバーまでいる。累積融資額はいつのまにか150億ウォンを突破し、仲介した融資のうちで不渡りは一件もない。

    8パーセントが発行する貸付債権を買った顧客も6000人を超えた。先日、株式投資家としてKGイニシスが100億ウォンを投資した。

    イ代表は異彩な履歴の持ち主だ。韓城(ハンソン)科学高校、浦項工科大学(数学科)を卒業して2006年に銀行員になった。最初は窓口で顧客を担当する仕事をしながら、多くの人に出会ったという。その時に融資企業の広告にだまされた一般人らが、銀行からそっぽを向かれるのを見た。銀行業界の高い障壁を実感して、「業界の変化をもたらしたい」と入行9年目で職場を出た。銀行が販売している商品は顧客に有利というわけではないということと、銀行とノンバンクのとほうもない利子の差などがずっと心を悩ませたと言う。

    米国のP2Pローン市場に注視して、考えなしにサンフランシスコに飛んだ。当時、世界的なP2Pローン会社として注目されていたレンディングクラブ(lending club)がどのように運営されるのかを見たかった。レンディングクラブは2007年に米国で発足し、昨年はニューヨーク証券取引所に上場した。現在の時価総額はおよそ70億ドルにのぼるまでになった。イ代表は「うわさをたよってみたところ、レンディングクラブに韓国人従業員が1人いた」とし、「単刀直入に会社を訪ねて運営方式と雰囲気を尋ね、オフィスも見て目を覚ました」と語る。

    まさにそのとき、20%台の中古車割賦ローンを利用する友人があった。 3000万ウォンを借りた友人は、年間600万ウォンという利子を返すのにてんてこまいをしていた。イ代表は「貸付債権に投資家を募集して貸す金を用意した後、友人に中金利(8~10%)で貸せば良いと思った」とし、「友人は利子負担がぐっと減るだろうし、投資家は既存の金融業界よりも高金利の投資利益を得ることができるだろうと思った」と語った。カギは投資家をどのように集めるかと、これを顧客とどのように接続するかだった。
  • 毎日経済_イ・ギョンジン記者/オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-03-03 19:56:16