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食品はホームショッピングで冷遇対応?…今や「貴重なお客様」

不況でククバン・ホンバプブームに乗り売上高急増…単独番組・ゴールデンタイム編成 

  • しばらくの間、ホームショッピングからそっぽを向かれていた「食品」が再び注目されている。2000年代半ばまでは、ホームショッピングは大型マートなどの他の流通チャネルの食品コーナーを脅かすほどに、食品に特に強気を見せていた。しかし、最近数年間はファッション・ビューティー商品の勢いが増し、食品はホームショッピング内で主要製品群として分離されることはなかった。ところが今年入って、この傾向が急変している。17日、現代ホームショッピング、CJオーショッピングなどの業界によると、ホームショッピング内の食品群が、全盛期だった2000年代後半のシェアを回復しながら高速成長中だ。現代ホームショッピングの場合、今月に入って、健康機能食品を除いた一般食品群の編成割合が全体のホームショッピング編成割合のうち10%を超えた。これは、ホームショッピングで食品群の編成割合がピークだった2010年(10.5%)と類似の水準だ。今まで現代ホームショッピングの食品編成割合は、2010年のピークに達した後、持続的に減少して1桁台にとどまってきた。

    CJオーショッピングは、2012年上半期に120億ウォンにとどまった食品注文金額が、2016年には380億ウォンで3倍以上急成長した。食品はかつてホームショッピングの成長を率いる主役だったが、他の製品群より客単価(商品当たりの単価)が大幅に低下するという理由で、徐々にホームショッピング業界で冷遇を受ける状態になった。この座は相対的に価格が高いファッション商品が占めた。

    しかし一方で、食品は「不況型流通チャネル」といわれるホームショッピング業界でも、特に不況に光を放つ製品群だ。衣類などより返品率が著しく低いのは、食品が持つ魅力だ。食品は商品単価は低いが販売数量が多く購買転換率が高いため、売上高に直結する商品群で、約97%が実際の購買につながるというのが業界関係者の説明だ。

    特に、最近のホームショッピングは、「プレミアム食品」に注目している。健康な原料をはじめ、高級な食材を求める消費者のニーズが多いだけでなく、「客単価が低い」という既存の食品群の限界を超えることができたためだ。現代ホームショッピングによると、2011年の現代ホームショッピングの一般食品群の平均価格が4万1000ウォンだったが、今年のこの価格は6万2000ウォンで、5年間で約51%増加した。この会社の関係者は、「ホームショッピングの立場では競合他社が7社に増えた状況下で、プレミアム製品は他のホームショッピング・オンラインショッピングモールなどと差別化できる重要な要素だ」と説明した。

    この流れは、高齢化、1人世帯の増加などの社会的流れと「ククバン(料理番組)」「ホンバプ(1人ごはん)」などのトレンドともかみ合う。不況で外食を減らす消費者が、自宅で手軽に調理して食事をする場合が多く、特に、ホームショッピングの食品放送は食事の時間に合わせて放映されるため、購買欲を刺激する。1人世帯が増え、大量販売の生鮮食品をホームショッピングで購入しようとする需要は減少したが、家庭簡便食(HMR)は保存期間が長く調理が簡単で、かえって手軽さを追求する1人世帯の人気を得ている。
  • 毎日経済 イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-17 17:03:07