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ココナッツオイル、食用油市場にひろがる…昨年同期比で10倍近く上昇

販売10倍急増「トウモロコシ油」追い越す…イーマートや大象など飛び込む 

    • < Eマート油脂類の売上高順位 >

    主にマッサージや化粧品などに使われていたココナッツオイルが、「食用油」市場でも熱い売上げ上昇を見せている。

    イーマートによると17日、昨年は食用油全体の売上げ11位にとどまったココナッツオイルは、今年に入ってエゴマ油やトウモロコシ油、ひまわり油などの普及食用油を抜いて6位に5階段上昇した。売上げ規模でいうと、昨年同期比で10倍近く上昇した。今年1~7月の累計では、ココナッツオイルの売上げ伸び率は前年同期比で875%に達する。

    今までは肌に塗る用途でより多く利用されたココナッツオイルが、日本を含む全世界で「スーパーフード」として注目され始めてからだ。昨年、日本の月刊誌「日経トレンディ」が調査したスーパーフード販売ランキングでココナッツオイルが2位に上がり、一気に日本市場で2000億ウォン台規模に成長した。

    米国のスーパーモデルであるミランダ・カーが愛用するという報道も、ココナッツオイルの人気に一役買った。昨年末時点の国内市場は50億ウォン台で小さいが、成長の勢いを見るなら数年以内に日本に次ぐ規模に拡大するものと業界は期待している。

    ココナッツオイルは一般的な油とは異なり25度で溶けるので、わが国では暑い夏でなければほとんど常温で固体の形で存在している。料理に使用するときは炒め物にバターの代わりに使ったり、パンにバターのように塗って食べることもある。ご飯を炊くときにスプーン1杯を入れると米粒がもっちりとしてツヤがでる。東南アジア料理を作るときは、ココナッツオイルが主原料として使われたりする。

    これまでは主に東南アジア旅行者を通じて国内に持ち込まれたココナッツオイルは、人気を集めるやいなや国内のオンラインモールとショッピングでは今年に入ってココナッツオイルを輸入して販売し始めたことに続き、5月からはイーマートをはじめオフラインの大型流通・食品メーカーも市場に飛び込んだ。

    イーマートは5月、フィリピンからココナッツオイルを大量に仕入れ、国内で生産する製造プロセスを通じて独自のココナッツオイル商品を出荷し、発売2カ月めで2万個が売れた。市場が拡大するやいなや大象(デサン)やCJ第一製糖など国内の食品メーカーも最近、国内製造の製品を出したり製品の発売を準備している。

    大象は今月初めに「オーガニックココナッツオイル」という製品を出した。大象の関係者は、「ココナッツオイルは発売一週間で、既存の大象の油脂類の中でキャノーラ油の4.6倍、ブドウ種油の10.4倍、オリーブオイルの12.5倍の売上げを記録するほど関心が高く、私たちも鼓舞された」と語った。

    CJ第一製糖も製品の発売準備を終えて、イーマートなどのいくつかの流通網を通じて製品を流通している。

    国内各メーカーの素早い対応で、輸入製品一色だったココナッツオイル市場は急速に国内製品に置き換えられている。 イーマートによると、2015年は100%輸入製品だったココナッツオイルは、今年の6~7月は国産が62%で輸入が38%に逆転した。

    イーマートのイム・ヒョンギュ加工食品開発バイヤーは、「健康に対する関心が高まり、既存の食材の枠から外れた新しい食材を受け入れる消費者が増えている」とし、「イーマートを筆頭に、国内メーカーが食品のトレンドをいち早く提示し、消費者のニーズに合った商品を企画している」と明らかにした。
  • 毎日経済_イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-17 20:13:38