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来年2月に始まるUHDテレビ放送の先取り合戦…サムスン対LG

    △サムスン電子が販売している「量子ドットSUHDテレビ」。自然に最も近い色彩を実現したという評価を受けている。 [写真提供=サムスン電子]

    次元の異なる視覚的快感を感じさせてくれる「超高画質(UHD)テレビ」時代が大きく開かれる。韓国は来年2月、世界初で地上波UHD番組の放送を開始する。全世界の高級テレビ市場をリードしているサムスン電子とLG電子は、本格的に繰り広げられるUHDテレビ市場を先取りするためにすでに総力を傾けている。

    13日、放送業界によると来年2月からUHD技術で制作された放送コンテンツを送出する予定だ。UHDコンテンツは、現在の地上波放送局が送出しているフルHD(FHD)技術を土台にしたコンテンツに比べて画質が約4倍鮮明になる。画質がこの程度になれば、現場で裸眼で見るのと違いはないし、場合によっては現場よりも鮮やかな画面を見ることができるというのが専門家らの説明だ。

    このような技術的な強みを土台に、UHD放送市場は急速に大きくなると予想される。特に韓国放送市場は3~4年以内にUHD放送が主流になると思われる。これまでは一部の映画やアニメがUHD画質で供給されたが、放送番組を主に視聴する一般消費者としてはあえてUHDテレビを購入する理由がなかった。

    しかし韓国がUHD本放送を実施して、ヨーロッパや米国などでもUHD放送を開始すると、UHDテレビ市場は爆発的に成長することは確実だ。

    電子業界の関係者は、「今年の世界UHDテレビ販売台数は約5569万台にとどまったが、来年には7682万台、2018年には9725万台、2019年には1億台を超えるものと期待される」と語る。これは金額的に言えば約600億ドル(2019年)規模だ。今後はUHDテレビ市場で淘汰される企業は生き残ることは難しいだろうという分析まで出てくる理由だ。

    サムスン電子は「SUHDテレビ」を前面に出して、UHDテレビ市場1位の座を来年以降も守っていく方針だ。 SUHDテレビはサムスン電子だけの独自技術である「量子ドット技術」を採用したUHDテレビだ。超微細粒子を用いて光と色を表現する量子ドット技術は、粒子の大きさと形状を調節することで好きな色を作り出すことができ、表現できる色は10億色に達するほど優れている。理論的には目で見分けることができる、すべての自然な色を作り出すことができるという説明だ。また照明の明るいリビングルームでの視聴時も、画面の明るい部分と暗い部分を精細に鑑賞できるように、全体的な画面の明るさを最大限に高めたことが特徴だ。

    サムスン電子の関係者は、「49インチから88インチまで、さまざまな画面サイズを保有しているSUHDテレビのラインアップを構築し、リビングルームの広さにかかわらず誰でも簡単に超高精細の画面を楽しむことができるようにする」と語った。

    LG電子は唯一のOLEDテレビメーカーらしく、UHDテレビ用OLEDテレビのラインアップを強化する計画だ。OLEDテレビは画面を構成する画素一つ一つが自ら光を出すために、現存するテレビの中で自然色に最も近い色を実現することが分かった。どの角度から見ても色の歪みがないという点も大きな強みだ。またLG電子はテレビのスピーカーを通して、相当のオーディオ機器に匹敵する音質を感じることができるように音響研究にも努力を傾けている。

    LG電子の関係者は、「UHD放送時代にふさわしい様々なテレビ製品群を保有している」とし、「UHD放送が本格的に開始されると、他社製品と差別化されたサービスを提供することができる」と強調した。

    ■ サムスン電子のUHD技術をヨーロッパ標準として採用

    ヨーロッパデジタルビデオ放送(DVB)の諮問委員会は最近、ヨーロッパの次世代UHD放送標準として「HDR10」と「HLG」を採用した。欧州諸国はこれらの技術を基板に、早ければ来年からUHD放送を開始する予定だ。 HDR10はサムスン電子が主導しているUHDアライアンスが採択し、HLGは英国BBCが提案した技術でサムスン電子が技術協力を提供している。
  • 毎日経済_キム・ドンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-13 17:25:24