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昨年、目標未達だった現代・起亜自動車「今年は825万台を売る」

「2016自動車産業」SUVの天下、軽は血戦、中型セダンは春秋戦国 

    昨年、国内完成車メーカー5社は国内市場で自動車158万8572台を販売し、前年(157万9705台)対比で0.6%成長した。昨年の個別消費税引き下げ政策の終了と不況の持続による消費心理の萎縮にもかかわらず、自動車市場が少しだが前進することができた理由はけっきょく新車効果だった。

    世界的に販売比率が増えているスポーツ用多目的車(SUV)市場で、各社は競争力のある車種を発売したし、「ソナタ(Sonata)」と「K5」のほかは特に選択肢がなかった中型車市場にも、「SM6」と「マリブ(Malibu)」という傑出したモデルが登場した。新車効果の恩恵を最も多く味わったのはルノーサムスンだ。 SM6と「QM6」を前面に出したルノーサムスンは、年初の販売目標(10万台)を11%超過した11万1101台の国内販売台数を記録した。ルノーサムスンは双龍(サンヨン)自動車よりも7500台ほど多い数字で、4年ぶりに脱最下位に成功した。韓国GMとサンヨン自動車も販売量はそれぞれ13.8%と3.9%増加し、市場全体の成長率をはるかに上回った。


    一昨年、サンヨン自動車の「チボリ(Tivoli)」は、競争力のあるSUV一種類で会社を生き返らせることができるという教訓を残した。このことから各企業は昨年、これまで以上に多くのSUVモデルを市場に出して争奪戦を繰り広げた。起亜(キア)自動車が昨年3月、ブランドの歴史で初めて登場させた小型SUVの「ニーロ(Niro)」は一年間で1万8710台が売れ、一気にこのクラスで2位に上がった。同じく環境にやさしい専用プラットフォームを使用したが、セダンボディをまとった「アイオニック ハイブリッド(IONIQ HEV)」の販売量が7399台にとどまったこととは対照的だ。

    サンヨン自動車はチボリのロングボディバージョン「チボリエア(Tivoli Air)」を出荷して、追撃者の締め出しに乗り出した。最近、サンヨン自動車はチボリブランドで、小型SUV史上初の国内販売10万台を超えた。 SUV市場の成長は小型車クラスだけにとどまらない。これまで人気のあったQM3とQM5がやや停滞しているルノーサムスンは、最近QM6を出荷して味をしめている。昨年9月に発売されたQM6は10月に4141台が売れ、国内SUV市場の絶対強者である現代(ヒュンダイ)自動車の「サンタフェ(Santa Fe)」(4027台)を抜き、キア自動車の「ソレント(Sorento)」に次いで2位を占める異変も起こした。

    昨年、軽自動車を買ったユーザーはキムチ冷蔵庫やスマートウォッチなど、高価な景品を手にする贅沢を享受した。絶対強者の「モーニング(Morning)」と、一昨年7月にフルモデルチェンジで出荷された「スパーク(SPARK)」が接戦を繰り広げつつ、キア自動車と韓国GMが景品競争を繰り広げた。韓国GMが軽自動車スパークに対して100万ウォンを値引きするやいなや、キア自動車はモーニングを基本100万ウォン値引きに最大200万ウォンの値引きで反撃に乗り出すなど、価格割引競争も激しかった。

    けっきょく1位は7万8035台が売れたスパークが獲得した。キア自動車のモーニングは最後の2ヶ月間をそれぞれ1万7000台以上売って気炎を吐いたが、最終的には3000台の差をのりこえることができず、8年ぶりに1位の座を譲った。このことから、モーニングは1月にフルモデルチェンジされたモーニングで反撃に乗り出す。 2011年に発売した後、6年ぶりにリリースする第3世代はフルモデルチェンジで、軽自動車では見られなかった存在感と洗練さが引き立つというのがキア自動車側の説明だ。

    この間、国内の中型車市場ではヒュンダイ「ソナタ」とキア「K5」以外には乗るべき車種がなかった。しかし昨年は違った。

    ルノーサムスンのSM6と韓国GMのマリブが、韓国市場になかった新しいデザインで取っ定して波乱を起こした。ルノーサムスンSM6は昨年3月に発売されて以来、12月までに5万7478台が売れて市場で2位を占めた。 SM6の成功には、ヨーロッパで「タリスマン(Talisman)」という名称ですでに検証された外観が一役買ったし、発売当時にクラス初で採用された20あまりの技術も助けとなった。

    一方で昨年、世界的に788万台を売って18年ぶりにマイナス成長を記録したヒュンダイ自動車グループは、新年は825万台という過去最高の販売量に挑戦する。ヒュンダイ自動車グループは今年、小型から大型までSUVのフルラインナップを整えて、グローバルにSUVの販売を強化する計画だ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-02 17:40:43