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韓、中産階級の没落が加速

消えるホワイトカラー 

    • 核心中断層の職業維持率


    韓国社会の腰とも言える中産階級の重要な軸である経営管理職群が縮小している。わが国の中産階級をなす2大職業は、企業の課長級以上の管理職や医師・弁護士・教師・社会福祉士・鑑定士・公認仲介士などの専門職だ。ところが企業の管理職が10年のあいだ当該の職群を維持する可能性は、半分にも満たない35%に過ぎないことが分かった。

    毎日経済新聞は2日、シン・グァンヨン中央大教授チームに依頼して韓国労働パネル資料をもとに、2007年と2017年の労働所得の資料を活用して中間層の保持率を分析した。

    その結果、2007年に所得が高くて雇用形態の安定した核心的中産層(管理職・専門職など)を構成していた層のうちで、10年が過ぎてもその職群を維持した割合は、管理職の場合は平均35%に過ぎなかった。専門職は平均55.8%で、管理職に比べてはるかに高かった。年齢別にみると、2007年に30代の管理職だった会社員が、10年後にも管理職として残っている割合は46.7%で、40代だった管理者が50代になって管理職を維持する割合は42.8%に低下した。

    一方、2007年に30代の専門職従事者が、2017年に40代になって専門職を維持した割合は60%だった。 40代だった専門職が、50代にもその席を維持した場合は58.7%だった。これは「ホワイトカラー」に代表される管理職従事者の居場所が急激に狭くなっていることを示している。

    経営の専門家らは、景気低迷の影響と技術発達や外部環境の変化が最近の経営管理職の役割りを急速に縮小させていると言う。チョン・ユシン西江大学経営学部教授は、「情報技術(IT)の発達でエンタープライズリソースプランニング(ERP)をはじめとする経営管理部門の電算化が急速に進んでおり、景気低迷で組織のスリム化の風潮が進み、企業が管理職を継続して削減している」と明らかにした。シン教授は「最も大きな問題は、子供たちがいちばん成長する時期で消費が旺盛な40・50代の年齢に、中産階級の地位を維持できずに離脱することなること」だとし、「教育費だけでなく老後の準備も不安になって、社会と経済全体に及ぼす否定的影響は大きい」と言う。このように、管理職から離脱した人ははるかに「質」の低い仕事に墜落しているが、再就職と教育の機会も多くないとシン教授は指摘した。
  • 毎日経済_企画取材チーム | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-02 23:16:13