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小癡・許錬、200年守ってきた伝統の水墨画回顧展「筆づかい五十年」

小癡 - 米山 - 南農 - 林田 雲林山房4代展 / 仁寺洞アラアートセンターで 

    • < 南農・許楗の「秋江釣漁」 >

    朝鮮後期の南宗画の大家である小癡・許錬(1809~1893)は、師匠である秋史・金正喜が他界すると、官職を捨てて故郷の珍島に行く。そこで、住居兼アトリエとして建てたのが、雲林山房の前室である「雲林閣」だ。深い山里に霧が雲の森を成すという意味だ。

    林田・許文(73)は、この雲林山房を守っている名誉館長であり、4代目画伯だ。 彼は小癡・許錬のひ孫にあたる。彼自身の画業50年を整理する回顧展、「筆づかい五十年」展をソウル仁寺洞所在のアラアートセンターで開く。合計142点が展示されるが、半分は彼の作品であり、残りは雲林山房の1~3代が残した水墨画だ。

    画伯は「小癡の曽祖父が作り上げたのが、乾いた筆づかいである渇筆法(*)だが、この家門の筆法が4代続いている」とし、「南宗画とは墨でのみ描き、軽く色塗りすることをいう」と説明した。

    中国から伝わった南宗画は、地域的な区分で名称が由来したが、墨を中心に描いた水墨淡彩画風のことをいう。逆に、北宗画は彩色を中心に描いた絵を指す。

    雲林山房は、200年の間、5代に渡って9人の画家を輩出した。雲と霧の画家として知られている林田・許文は、「雲霧山水画」という独創的な画風を成した。

    高校時代に身につけたトランペットの音律を、伝統的な水墨画に融合させ、注目されている。また、彼は2011年に復元した雲林山房をユネスコ世界文化遺産に登録申請する計画だ。現在、雲林山房は、国家指定名勝第80号に指定されている。

    雲林山房の2代目は米山・許瀅(1861~1938)、3代目は南農・許楗(1908~1987)と林人・許林(1917~1942)だ。林人・許林が、彼の父親だ。

    展示は21日まで、ソウル鍾路区仁寺洞所在のアラアートセンター(www.araart.co.kr)。

    電話:(02)733-1981

    (*)渇筆法:筆の水を少なくして、割れた筆先から出てくる荒々しい効果で表現する方法
  • 毎日経済_イ・ヒャンフィ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-10-08 17:03:19