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3年間、丹精こめて準備したミュージカル『マリー・アントワネット』

[Cover Story] 今、一番熱い舞台…秋の公演 

    今、最も注目されるミュージカルの一つだ。ミュージカルの巨匠ミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイの最新作で、上流階級の贅沢な人生をおくる王妃マリー・アントワネットと貧困と窮乏の中で苦しむ下流階級の女性マグリッド・アルノーの交錯した運命と歴史の中に隠された真実をテーマとする。

    ヨーロッパミュージカルを次々と興行させたEMKミュージカルカンパニーが、なんと3年間の準備と丹精をこめた大作で、完成度が優れているという評価を受けている。演技、音楽、舞台、ストーリーなど、何一つ逃さずに公演で観客をひきつける。韓国版ミュージカル『マリー・アントワネット』は、マリーをもう少し人間的な目線で描く。オーストリアのハプスブルク家出身のせいで、厳格な宮廷社会で「標的」になり、フランス革命期に怒っている民衆の怨念の声を一身に受けた歴史的犠牲者として再解釈している。

    金持ちの家の娘でわがままに育ったが、悪意がなく人間的であり、普通の親のように、子の前では限りなく弱い女性だ。ただしマリーの人間的な姿を強調しようとするため、革命期の民衆を不謹慎な姿で描き、フランス大革命の意味を生かせなかったのが残念だという評がある。マグリッドのユン・コンジュは、最近の配役の中で最も積極的なキャラクターを演技して劇に活気を吹き込む。純真だったり強くだけ見える人物を立体的にした俳優たちの力を感じることができる。

    期間:2014.11.01~2015.02.01
    場所:シャルロッテシアター

    Focus
    俳優たちの熱演ほどに舞台と音楽もミュージカルをいっぱいに満たす。 首飾り事件、ヴァレンヌ逃亡事件、ギロチン処刑など大型事件を演出するために、小物や舞台装置が劇的に使用される。舞台を回転させて、内部と外部空間を効果的活用して、舞台が傾斜しているため、前、後、横、上をいっぱいに満たす。日本、ドイツ公演で公開していない『憎悪に満ちた目つき(Hate In Your Eyes)』、『この夜を記憶して(This Night)』、『私たちが夢見る定義は何ですか(How Can We Change The World)』などの曲が追加されて劇の葛藤をさらに盛り上げる。
  • Citylife 第453号(14.11.18日付)文シン・ジョンイン、写真各公演会場、フォトパークドットコム | 入力 2014-11-12 15:46:22