記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
カルチャー > カルチャー

韓国で最も古い韓医書「東医宝鑑」、ようやく国宝に

    韓国で最も古い韓医書として、朝鮮の高い医療技術水準を見せてくれる「東医宝鑑」は18世紀以降、東アジア3国で東洋医学の必読書として通じた。中国に紹介されて30回あまりも出版され、日本でも数回出版されて国際的な本として大きな脚光をあび、東洋医学の発展にも大きな影響を与えた。

    ユネスコ世界記録遺産である「東医宝鑑」(写真)が、遅れて国宝の目録に上がった。文化財庁は22日、五台山史庫本である国立中央図書館所蔵の東医宝鑑と赤城山史庫本である韓国学中央研究院所蔵の東医宝鑑、太白山史庫本である奎章閣(キュジャンガク)韓国学研究院所蔵の東医宝鑑を、それぞれ国宝第319-1号、第319-2号、第319-3号に指定したと明らかにした。文化財庁は「東医宝鑑3巻は1613年に初めて出版された内医院の木版本で、伝えられた事例は稀であり、2009年にはユネスコ世界記録遺産に登録された」とし、「東医宝鑑が持つ文化財的価値と世界的な地位を考慮し、宝物として国宝に昇格した」と説明した。

    3巻は先だって1991年、それぞれ宝物1085-1号、1085-2号、1085-3号に指定されたことがある。

    東洋医学を集大成した東医宝鑑は、御医だった許浚(ホ・ジュン、1539~1615)が編纂を主導しており、全体で25巻25冊(内医院の木版本基準)で構成されている。東医宝鑑には病気の理論・処方・出展などが一目瞭然に整理され、漢方医学の百科事典と呼ばれて、高度の洋風式の尖端医学が発達した今日までもひろく適用され、当時の朝鮮医学の技術が高いレベルに達していたことを確認できる。特に中国の影響から脱して、韓国の実情に合った独自の医学体系を構築したことで評価される。
  • 毎日経済_ペ・ハンチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-22 17:46:29