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景福宮のとなりに観光ランドマーク造成、美術館・カフェ・伝統文化体験など

大韓航空の土地開発計画、ソウル市の反対・規制に勝てず 

    大韓航空が所有する景福宮横のソウル市ソンヒョン洞所在の前アメリカ大使館の宿所跡に、2017年上半期までに複合文化センター(仮称Kエクスペリエンス)が建つ。

    大韓航空は当初、ここに7つ星級の韓屋ホテルと複合文化空間を建設する計画だったが、ソウル市の反対と関連規制などでホテルの建設が現実的に難しくなるやいなや、複合文化センターのみを建てることにした。複合文化センターは今後、韓国の伝統文化など自由で多様な文化的体験が可能な文化観光ランドマークとして造成される予定だ。

    金鍾徳(キム・ジョンドク)文化体育観光部長官は18日午後、政府ソウル庁舎で記者会見を開き、このような内容を盛り込んだ「国政2期、文化隆盛の方向と推進計画」を公開した。

    ソンヒョン洞複合文化センターは、1万1000坪の土地に地上4~5階・地下3階の規模で建てる。韓屋など伝統建築と伝統美を生かしながら、若い層にもアピールする最尖端の技術を融合し、周囲の景観との調和を成すように低層で設計されると大韓航空側は説明した。 2017年の上半期に一次工程を完了するという計画だ。

    全体のスペースは誰でも自由に利用できる「オープンスペース」と、多様な文化体験を一度に楽しめる「モドゥムスペース」、ソンヒョン洞の地域の特色を象徴化する「伝統スペース」で構成される。

    具体的には、美術館と芸術公演の鑑賞スペース、高級レストランとカフェ、韓国伝統食堂、伝統文化体験空間と職人らの工房、瓦屋根の屋上遊歩道などが造成される。パブリックスクエアを作って訪問者が快適に休めるスペースを提供する一方で、祝日と各種記念日には祭りやイベント、伝統行事を催すことも可能にし、スペース内部に遊歩道を配して春には花の道、冬にはスケートの道として活用する方案も検討されている。近くの仁寺洞と北村(プクチョン)などをつなぐ歩道橋を設置してアクセシビリティを高め、異色の経験もできるようにするという腹案だ。

    • < 景福宮横の7つ星ホテル予定地 >

    米国のLA LIVE、中国・上海の新天地、東京の六本木ヒルズなどのように、多様な文化と飲食・ショッピングなどが結合され、市民の誰もが自由に楽しめる複合文化空間にするというのが大韓航空の構想だ。

    大韓航空の関係者は、「ソウル市民はもちろん、外国人にも韓国の真の美しさを知らせることができる大韓民国の観光ランドマークであり、ソウル市民の文化的体験と自負心を高める複合文化ハブとして位置づけられるだろう」と期待した。

    7つ星級の韓屋ホテルと複合文化団地を作るという当初の計画は、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長の宿願だったが、これまで関連法とソウル市の反対で土地は7年以上も空き地のままだった。豊文女子高と徳成女子中・高の3つの学校が隣接しており、「学校から半径200メートル以内に観光ホテルを建てることはできない」という現行法が最大の障害だった。そして最近、文化体育部が韓進グループ側に複合文化センターの建設をまず提案し、韓進グループもホテルを省いて複合文化センターを建設する案を選択したと伝えられた。法改正が現実的に難しく、政府が文化隆盛推進計画に大韓航空が同参することを望んだ状況で、チョ会長が現実的な選択を行ったという分析が出ている。

    大韓航空側も「ソンヒョン洞に宿泊施設(ホテル)を建設することは、いくつか条件から推進が難しい状況」だとし、「まずは宿泊施設以外の文化融合センターの建設に集中する計画だ」と説明した。ただし大韓航空側は、「ホテルの建設計画を白紙化したわけではない」とし、「まず複合文化センターを建設して運営を行いつつ、以後の状況を見守るつもり」だとし、可能性を残した。

    この日、文化体育部はソウル蚕室オリンピック公園内の体操競技場を同様に、2017年までに1万5000席規模の野外舞台形態のアリーナ型K-POP公演会場に改造する案も出した。その代わり、高揚(コヤン)市に造成するコンテンツ実現空間の「K-カルチャーバレー」の公演場建設計画は撤回された。
  • 毎日経済_ペ・ハンチョル記者/イ・ホスン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-18 17:56:22