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ハン・ガン氏、世界文学の星になる…アジア初のブッカー賞の快挙

◆ ハン・ガン氏、ブッカー賞受賞 ◆ 

  • 小説を通じて人間に対する深く広い質問を投げかけた登壇23年目の作家韓江(ハン・ガン)氏(46)が、英「マン・ブッカー賞国際部門(The Man Booker International Prize)」の受賞者に決定した。

    ノーベル文学賞とゴンクール賞に匹敵する世界3大文学賞のブッカー賞を受賞したハン氏は、アジア初の受賞者で歴代最年少受賞者というタイトルも共に手にして、世界文壇の賛辞を一身に受ける作家になった。

    英国現地時間16日の夜、ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート博物館で開かれた公式晩餐会で、ブッカー賞審査委員会は連作小説『菜食主義者(The Vegetarian)』の原作者のハン・ガン氏を最終受賞者に選定したと発表した。今年3月に選り抜かれた13人の候補者群、4月には6人に圧縮された最終候補に含まれていたハン・ガン氏はこの日、ノーベル文学賞受賞者であるトルコのオルハン・パムク氏、中国の代表的作家イェンリェンコ(閻連科)氏などを堂々と抜いて受賞の栄誉を享受した。

    ハン・ガン氏はこの日、「私の文学は人間に対する質問をとらえて格闘するもの」だと定義し、「本を書くことは、自分自身に質問を投げてその答えを探す過程だった」と受賞の感想を残した。また「時には痛みでもあったが、可能な限り継続して質問の中にとどまろうと努力した。質問を共有してくれて感謝している」と付け加えた。9年前に出版した後に忘れられていた247ページほどの小説を翻訳し、朗報を韓国人に抱かせるところに貢献したイギリス人の翻訳者デボラ・スミス(29)氏も共同受賞者に名を連ねた。

    マン・ブッカー賞国際部門のボイド・トンキン審査委員長は『菜食主義者』をめぐって、「忘れられない、強力で根源的な小説」だとし、「圧縮されて精巧な物語で、美しさと恐怖の奇妙な調和を見せてくれた」と賞賛した。

    連作小説『菜食主義者』は、周辺の人々の暴圧に対抗して「木になりたい」と決心した主人公ヨンヘと、彼女を締め付ける暴力を夫と義兄や姉の視線から描いた小説だ。昨年の初め、英国の出版社ポートベロー(Portobello)社が『ザ・ベジタリアン』というタイトルで翻訳出版し、「衝撃のために手で口を覆って読むべき本」など、英米圏とヨーロッパで絶賛が相次いだ。賞金5万ポンド(約8600万ウォン)は原作者と翻訳者で半分ずつわける。
  • 毎日経済_キム・ユテ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-18 08:57:22