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美しき音楽、挑戦で輝くサプライズ伝説のミュージシャン

◆ City Life 第498号…STAR TAP ④/④ 

    ずっと昔、「歌といえばイ・ミジャ」だった時代に、ある日本人が彼女の声帯を買うという噂が出回った。理由はもちろん歌がとても上手いからだ。通常の人々の喉では歌をそこまで上手く歌えないから、死後にでも彼女の声帯を検査してみたいというもの。今考えれば突拍子もない話のようだが、その時代には有り得そうだという話に聞こえた。

    そして再び数十年の月日が流れても「イ・ミジャ」という名前は現在までも旺盛だ。今年で75歳、大抵の若い歌手たちも簡単には出来ない全国ツアーを今も毎年必ず行うほど、彼女の音楽人生が驚異的なほどだ。彼女の56年間の歌人生の最初の記録展が江原道春川市の南怡島にある歌博物館で開かれている。来年2月末まで開かれる「イ・ミジャ特別展」には1959年のデビュー当時からの活動の姿と音盤、衣装など多様な資料を見ることが出来る。最初は回顧展がとても遅いようにも思われたが、現在も活発なイ・ミジャの活動を見れば、かえって早いのではないかという思いもよぎる。ともあれ、素晴らしい音楽人だ。

    今年で58歳になった歌手イン・スンイの歩みも輝いている。彼女は9月20日に開かれた「2015 NABBA WFF KOREA CHAMPIONSIP」に出場した。国際規模のボディビル大会だ。歌手がなぜボディビル?突拍子もないと感じるかもしれないが、彼女の音楽人生がいつも挑戦の歴史であったことを勘案すればありえないことでもない、という考えも浮かぶ。先日、彼女は『ピノキオ』というタイトルの新曲を発表した。この歌のテーマが若さと情熱、挑戦であるため「人間イン・スンイにとって、新たな挑戦が何か考えてみたら体を作る挑戦を決定した」と説明した。彼女らしい答えだ。

    最近「概念ミュージシャン」として浮上する歌手イ・スンファンは自身の歌手デビュー26周年を記念する「パデイ-26年」という公演を開いた。特異であり特別なことは、この公演がなんと6時間66曲の歌を歌う、国内公演史上最長時間の公演であったということ。ついには彼はこの公演を通じて自身が持っていた5時間40分、52曲の記録を破った。音楽公演を時間で評価することに何の意味があるかと思うかもしれないが、「公演の神」という声を聞く音楽人として、試みるだけの価値がある公演であることは間違いない。今年で51歳。彼は自他共に認めるコンサート型歌手として休むことなく走ってきた。

    今年開かれる韓国のミュージックフェスティバルに5回もヘッドライナーとして招待され、30回を超える公演を行うほどに旺盛な活動を繰り広げた。10月3日には2001年に開始した白血病のこどもを助ける寄付公演「賢く生きよう」を変わらず進行した。今年で15回目、昨年までの寄付額だけでも6億2000万ウォンを超えた。音楽人であればだれでも出来ることが公演だが、また誰もが出来るものではないのが公演でもある。
  • Citylife第498号(15.10.13付) | 入力 2015-10-07 16:07:54