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カン・ドンウォン「投げかけたいテーマがあれば監督にも挑戦したい」

    俳優カン・ドンウォン(35)は、「ピタギ(ひねくれ者)」を自任する。 「幼い時、故郷(釜山)ではみんなロッテを応援するからなんだか嫌で、一人でピングレを応援したほどでした。その性格はそのままです」(笑)。何であれ「他の人と同じようなものは嫌い」という気質は今年で13年目の演技人生にもにじみ出る。 『M』『超能力者』『黒い司祭』など、韓国映画界では珍しいジャンルに気軽に挑戦して思いがけない結果を出しながらも、『検事外伝』のような作品で一気に1000万ほどの観客を動員する彼は明らかに独自の眼力の所有者だ。

    来る10日の封切り作『隠された時間』で主役を演じたカン・ドンウォンと2日、ソウル市八判洞(パルパンドン)のあるカフェで会った。

    謎の事故で時間が止まった世界で十数年を過ごした後に大人になって現実に戻った少年ソンミンと、唯一彼を信じ愛する少女スリンの話を描いたファンタジーロマンスジャンルだ。妖怪と魔法が登場するファンタジー的要素と現実の空間が溶け合った、観客の立場からは没入が容易ではない設定だが、少年と大人の雰囲気を一緒にそなえたこの俳優はなんなくこなす。

    「私と同じ年齢の男性客が見ても鳥肌が立つような感じを持たないようにするために集中しました(笑)。時間が止まった間に大人になったけれど、まだ13歳の姿を備えたように見えるように表現するのが難しかったですね」。淡々として繊細な演出と調和した俳優たちの水が流れるよう自然な演技は、劇中の独特の世界観の中で観客を難なくのみ込む。

    『隠された時間』は2012年の短編『森』でミジャンセン短編映画祭審査員の全員一致で大賞を受賞した新鋭監督オム・テファの商業映画の登竜の作だ。デビュー作であるうえに珍しい素材まで重なり、多くの俳優も安易に挑戦するには難しい対象だった。

    「ファンタジーでありながら、非常に現実的に解いていった点が面白かったです。止まった世界を実現することも非常に面白かったですよ」。時間が止まった世界の中に登場する様々な斬新なシーンの多くは、実際に彼の提案で完成した。

    ロマンス、アクション、時代劇、SFに続いてファンタジーまで、同時代の俳優の中で唯一さまざまなジャンルで印象的な成果を披露した彼だ。作品を選ぶ基準を尋ねると、彼はすぐさま「小さい頃あまりに漫画喫茶にいりびたっていて、長い小説は手もつけなかったけれど、この頃はシナリオをたくさん読むので読む速度が本当に速くなった」と笑った。 「うまくやれる事よりも面白いことが優先です。観客が私に当然似合うだろうと考えている役割や最近の流行に乗った役よりも、私が新たに楽しさを感じることを選んでいるつもりです」

    彼は「投げかけてみたい主題ができれば監督にも挑戦してみたい」とし、当面は来年までの作品スケジュールが過密で頭がまわらないと言う。あわただしい最近の彼の唯一の楽しみは、友人と「グルメ探訪」に出たり、良い展示を見にいくこと。「むやみに休むのは好きではありません。リゾートで一ヶ月間何もせずに休めと言われると帰ってくるかもしれません(笑)やっぱり現場にいるときが一番おもしろく力が出ます」
  • 毎日経済_オ・シネ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-02 17:13:24